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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園


これ以上ここに留まっても意味はないだろう。
日向はそう判断し立ち上がろうと手をベッドに突くと、ふと枕元に何か物があることに気が付いた。
気になって枕の下を見ると、そこには1冊のノートとモノミのマスコットがあった。
「……希灯のか?」
見覚えのあるマスコットを拾う。これは数日前に希灯が作って日向に贈ったものにそっくりだった。
「俺のは、コテージに置きっぱなしのはず……」
しかしどう見ても、同じものに見える。あの日ポケットに入れて持ち帰ったせいで少し潰れて細長くなったマスコットは、今まさに手の中にあるものと同じ形状をしていた。
仮にこれが本当に希灯にもらった自分の物だったとしても、どうしてここに……?
首を傾げながら、日向は一応モノミのマスコットをポケットに入れた。
「…………」
気を取り直し、日向はノートも手に取る。
A6くらいの小さいノートだ。小口の部分がよれていて、開く前から新品ではないことが分かった。
何が書いてあるんだろう。
開いてみると、始めの方のページには希灯以外の16人の名前と各々に対する印象のようなものが書かれていた。
「俺のもあるな……」
日向が自身のページを見つけて読んでみると、"誰に対しても友好的で協調性もあり、人の話を聞く力に長けている。お人好し。私がみんなに少し避けられていたときも部屋に来て交流を図ってくれた"と概ね褒めるような内容が書かれていた。
「……やっぱりこれ希灯のか」
マスコットを作った時のことだろう。裏切り者の疑惑が出て問い詰められていた日だったが、あの時は本当に何となく訪ねただけだった。
希灯が裏切り者である可能性はかなり高かったけれど、別に危ない奴だという認識もなかったし実際に危険なことは何もなかった。才能について落ち込んでいる自分をなんとか励まそうとしてくれたことにも感謝はしている。
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