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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園


先ほどとは打って変わって広く明るい場所だ。
ホールのような空間にいくらかの大きめのドアがある。
ドア付近のプレートの文字を見るにレストランと大浴場とランドリーがあるようだが、全ての入口に「KEEP OUT」と書かれた黄色いテープが貼られて塞がれていた。
「もしかして……宿舎か何かか?」
塞がれてはいるものの、食堂と共用らしき風呂と洗濯場があるのを見て日向はそう推測した。どうやら通路前の碑にあったホテルの名称の通り、人が寝泊まりする場所のようだ。
進入できないことを確認した後、ホールのさらに奥に細い通路を発見した。
そこにもまたドアがある。
ホールにあるものよりは小さく、人が1人通るのに適した幅だ。ありきたりなサイズのドアが等間隔に並び、コの字状の通路の壁を埋めている。
そのドア1つひとつにドット絵のキャラクターめいたイラストが貼り付けられてるのを見つけた。
たぶん、その部屋の所有者を表しているんだろう。
そう考えながら一番手前の部屋のドアノブに手をかけた。
「……開かないか」
ドアノブは一定の角度まで回ると、ガチリと音を立ててそれ以上の回転を拒む。
一応全部のドアを確かめてみよう。
そう考えて、日向はそれぞれの部屋のドアノブを1つずつ回していった。
どれも同じように硬い音を立て、鍵が掛かっていることを主張してくる。
何回試したことだろうか。ふと次の部屋のドアに付いているドット絵を見た。
「……?」
なんだか見覚えのある特徴を捉えたその絵は、確かに日向の知る人物とよく似ている。
「もしかして……希灯の部屋なのか?」
どうしてこんなところに? そもそもこの絵の人物は希灯なのだろうか。
日向は少し考えて、他の部屋のドアのドット絵も見て回った。もしかしたら、自分達の部屋なのかもしれない。
しかし予想は外れ、全く知らない人物のデザインだったと思い直す。似てるのと言えば、十神を細くしたようなデザインがあったくらいだ。
ついでに鍵が開くかどうかも試したが駄目だった。
希灯に似たドット絵の部屋の前に戻ってきたが、どうせここも開かないだろう。
半ば諦めぎみにドアノブを回すと、やはりガチリと音を立てて回転が止まる。
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