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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園

3階の娯楽室では弐大が首を捻りながらホログラムのメールを読んでいる最中、終里は退屈そうに備品をいじり回していた。
「なー、おっさん。さっきの廊下の広いところで特訓しようぜ!」
「待て待て、それどころじゃないじゃろう。モノクマの言っとった卒業試験とやらが終わった後ならいくらでも付き合ってやるから辛抱せい」
ホログラムには"希望ヶ峰学園の生き残り"の身柄を保護したことについて書かれているようだった。
「こんな文章を小分けにして読ませおって……めんどうじゃのう」
4階にあった2つのメールの続きだと理解した弐大は独り言のように文句を呟いた。
「邪魔するぞ」
ふいに娯楽室の扉が開かれる。入ってきたのは辺古山と九頭龍だった。
「おう、お前らか。……そんで例のホログラムもあんな」
「九頭龍、ホログラム以外もあったぞ」
入ってすぐの位置に設置されたローテーブルの上に希望ヶ峰学園の校章が入った黒いファイルを辺古山が見つけ、九頭龍に手渡した。
「コンフィデンシャル……極秘資料か」
九頭龍が緊張の面持ちでファイルを開く。
"希望育成計画について"という文言が目に入った。
「コンフィが何だって?」
「わっ」
九頭龍の発した言葉に反応した終里が、資料を覗き込むためヌッと顔を寄せた。
「テメー、驚かせんなよ!」
「コンフィってうめー料理のやつだろ。花村が何日か前にそういうの食わせてくれたぞ」
「コンフィとはフランス料理に関する何らかの名称だったはず。九頭龍が言ったのはコンフィデンシャル……つまりこれは希望ヶ峰学園の重要書類だ。食べ物ではない」
「ちぇっ、食い物じゃねーのか」
簡潔に解説する辺古山の言葉を理解し、終里はがっかりした様子で弐大の方に戻っていく。
「はあ……こんな状況だってのに相変わらずだな」
緊張感のない終里を見た九頭龍は呆れた調子で溜め息を吐いた。
扉を開けると、そこはおよそ教室とは思えない内装になっていた。
「あら……? 洗濯機が並んでいますね。ジャパニーズ教室はこのようなものもあるのですか?」
2-Bに入ったソニアが小首を傾げながら田中に問いかける。
「いやー普通はありえないんですけど……何なんでしょうね。この大量の洗濯機は」
左右田が答えつつ室内を見回した。
雑誌などが乗ったテーブルの奥に白い洗濯機が何台も置かれ、天井には所有者不明の衣類がまばらに吊るされている。
