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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園

4階にて、不気味な校舎の雰囲気とは真逆の声色が上がる。
「ひゃっほーーーう!!! おぉぉぉ音楽室ぅぅうううーーーー!!!!!」
「みっ澪田さぁん……なんか、うッ浮いてますよぉ……」
ピアノの蓋を開けて好きに弾き始める澪田に罪木が必死に呼び掛ける。
「ギターがあればもっと良かったんすけどねぇ! あとピックとかマイクとかデッカいスピーカーとかアンプとか派手な照明とか!」
「ひ、ひぇぇ……邪魔してすいませぇぇん……。わ、私が代わりに読みますぅ……だからっ許してくださぁい……!」
話を聞かない澪田に勝手に怖がりながら、罪木は室内に浮いている記念碑とホログラムに近寄る。
「え、えと……"先日も報告した件ですが"…………」
澪田の奏でる旋律をBGMに、罪木は辿々しく音読を始めた。
「おいっ、なんだよこれぇ! 説明しろ西園寺ぃ!」
同じく4階では、職員室の中では左右田が黒板を指差して騒いでいた。
黒板には「被験者リスト」と題された名前の羅列と、希望ヶ峰学園創始者の肖像画と、西園寺日寄子の写真が載った新聞が掲示されていた。
「なんでツルペタのオメーがこんなグラマラス体型になってんだよ。まさか同姓同名の姉ちゃんでもいんのか?」
「え~? わたし知らな~い。確かにわたしにそっくりな美人だけどさあ、あんたみたいなどっかのキモいファンが捏造した気持ちの悪いコラージュ新聞じゃない? ね、小泉おねぇー!」
「確かに、実際の日寄子ちゃんにしては大人っぽすぎるかも……等身もこの画像の方が高いみたいだし……。でも、加工した形跡は……うーん……」
新聞の切り抜きを注視しながら小泉が唸る。
そこから少し離れたところでは、ソニアと田中がホログラムのメールを読んでいた。
「ここにもまた江ノ島盾子という方の名前が出てきましたね」
「内容は音楽室にあったものの続きのようだな。希望ヶ峰学園の生き残りの保護と……絶望の残党の殲滅か」
「メールも見終わったことですし、わたくし達はもう出ましょうか」
職員室から出ていこうとする2人に気付き、左右田が慌てて小泉と西園寺の間を割りながら走り出す。
「きゃっ」
「ちょっと、危ないんだけど!」
「うわー! ソニアさん、待ってくださーい!!」
振り返ることのない背中を必死に追いかけ、左右田はなんとかソニアと田中と一緒に職員室の外へ出た。
