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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園


「もし本当のことだとしても、例の2つの事件を引き起こした"超高校級の絶望"の江ノ島盾子がもう死んでるってことはさ……島の外はもう危なくないって解釈してもよさそうだよね。どっちにしろ、そんなことがあったなんて信じたくないけど」
2人は既に別の教室に赴き「希望ヶ峰学園の歴史」「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」「人類史上最大最悪の絶望的事件」について履修してきていた。
あまりにも突飛な内容ばかりが書かれていて、混乱と疲労感に苛まれながら十神と花村は溜め息を吐く。
「おい十神、これを見ろ……!」
突然、九頭龍が十神の前に開いた状態のファイルを突き出した。九頭龍と辺古山の顔には少なからず焦りと緊張が窺える。
「どれどれ……?」
差し向けられたページを花村も覗き込んだ。
それは、写真と文字が散りばめられた何かの資料のようだった。高校生らしき複数人の若い男女の写真が目を引く。
「あ……! 希灯さんの写真がある!」
「それもそうだがここを見ろ! 」
やや急かしつつ九頭龍はファイルの左側にある生徒の写真を指差して示した。
そこには、見慣れないもののどこか親しみのある外見の男の顔写真がある。
金髪で目付きの鋭い、無愛想な印象の男子生徒だった。
「あ、これもしかして……十神くん!?」
はっとして花村が十神に顔を向ける。十神とファイルの写真は体型こそ欠け離れているものの、容姿や雰囲気は丸っきり同一人物にしか見えない。
「お前、前にあった希望ヶ峰学園でのコロシアイに参加してたのか? 何で今まで黙ってたんだ……!?」
「待て九頭龍……あまりそう詰め寄るな」
前のめりで追及する九頭龍を辺古山が制止するも、その視線は警戒するように十神を注視している。
「えっ……コロシアイ? このマンガも希望ヶ峰学園であったコロシアイの話なんだけど、そっちもそれについてのファイルなの……?」
「ああ、そうだ……。クソッ……未来機関のファイルに十神と希灯の2人の写真があるってことは……裏切り者の正体は……!」
絞り出すような苦しげな声で言いながら九頭龍が十神を睨む。
「…………」
眉間に深くシワを寄せた険しい顔で十神が答える。
「これは……俺じゃない」
言いながら十神はファイルから視線を上げた。
「お、俺じゃないって何だよ……! どう見ても十神、テメーじゃねーか!」
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