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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園
「希望ヶ峰学園でコロシアイに巻き込まれた覚えはないし……希灯と初めて会ったのだってお前達とこの島に連れてこられたのと同じ日だ」
眼鏡越しに3人を見据えながら十神が返す。
「だが覚えてないのは記憶を奪われたからじゃないか?」
「それなら、なぜ未来機関の人間の記憶まで奪う必要があるんだ。未来機関側ならそんなことしても意味はないだろう」
花村が体と声を震わせながら、十神から少し後退りした。
「あわわ……十神くんは裏切り者じゃないの……? この写真の十神くんは十神くんじゃないってどういうこと……? 一体何が嘘で何が本当なの……?」
「何が本当なのかは分からない……が、何が嘘なのかなら分かる」
未来機関のファイルを閉じながら言う。
「嘘は………俺自身だ」
3人から視線を外し、躊躇うように十神は静かにそう告げた。
「俺が十神白夜だということが……嘘なんだ」
「はあ……? そりゃ、どういうことだ……?」
「言葉の通りだ。俺は十神白夜じゃないから希望ヶ峰学園でコロシアイ学園生活なんてしてないし、未来機関の人間でもない」
腕組みをしながら答える十神の姿は、先ほど見た写真とそっくりな仕草だった。
「そんなこと言われたって……信じらんねーよ!」
「今までぼくらに見せてた何もかもが嘘だってこと……?」
「貴様は私達の味方か? それとも敵か? 十神じゃないなら……一体どこの誰なんだ?」
裏切られたような心地で3人が十神に詰め寄る。
「俺は…………ボクは……」
「"超高校級の詐欺師"、だよね!!」
突如、十神の言葉を遮るようにどこからともなくモノクマが現れた。
「は……?」
神出鬼没とはいえ神妙な空気を掻き消すような登場の仕方に4人はモノクマを見つめたまま一瞬呆けてしまう。
「モノクマの言った通り……俺は超高校級の詐欺師だ。今は超高校級の御曹司"十神白夜"に変装している」
知られたくなかったが仕方がない、とばかりに十神が溜め息を吐いた。
「ほら! 証拠もここにある。もう1冊ファイルがあったでしょ?」
まだ誰も手を付けていなかった希望ヶ峰学園の校章が入ったファイルをモノクマが開いて見せる。
"?"だらけの異様なプロフィールの中で、才能の欄にだけ「超高校級の詐欺師」と書かれていた。