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第35章 chapter6 ③蟶�望繝カ峰蟄ヲ園
5-Cに入った九頭龍が教室内の様子を見て、仰天した声を上げる。
「げっ……なんだよ、この血だらけの教室は!?」
教室は血と傷にまみれて荒れ果てていた。
一緒に付いて来ていた辺古山が机の上の乾いた血を触り、指先で感触を確かめるように擦りつつ匂いを嗅いだ。
「どうやら偽物ではなさそうですね……この惨状、坊っちゃんには酷かと。私が調べるので外で待機していてください」
「な、嘗めんじゃねーよ! これくらい、俺だってなあ……!」
九頭龍が言いかけたそのとき、教室の扉が勢いよく開いた。
「ヒィッ、何かすっごく赤いよ!?」
「ひどい有り様だな……。なんだ、お前たちも居たのか」
入ってきたのは花村と十神だった。
「お、おう。テメーらか」
「……九頭龍、モノクマの用意した本があったぞ」
2人きりではなくなったため九頭龍は言いかけた言葉を呑み、辺古山は何食わぬ顔で教室に置かれていた資料を手渡した。
「3冊あるな……どれか先にこちらに読ませてくれ」
「いいぜ。ほらよ」
差し出された十神の手に1冊を乗せる。
表紙には「マンガでわかるコロシアイ学園生活」と書かれていた。
ギャグマンガ調で描かれているのは、希望ヶ峰学園に幽閉されコロシアイを強いられた生徒達が殺人と裁判を重ね、最終的には団結し首謀者を追いつめるという内容だった。
「また……江ノ島盾子って出たね」
「そうだな。コロシアイ学園生活の首謀者で、結末で自らの命を断ったとある」
「ねぇ、さっき読んだ"希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件"とか"人類史上最大最悪のなんとか事件"とかの本って……フィクションだよね? マンガだし……島の外の世界がとんでもない状況になってるなんてあり得ないよね……?」
花村がテルテルと震えながら十神に言う。十神は顔をしかめながら俯いた。
「そう考えたいが……モノクマは嘘偽りのない情報だと繰り返しているし、わざわざ俺達をこんな場所まで連れてきて、方々を歩き回らせてこんな作り話を読ませる合理的な理由が見つからん。与太話であればそれでいいんだがな……」