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第34章 chapter6 ②社会科見学
「それを言ったら……未来機関というのは、なんなのでしょうか?」
「どうなんだ、モノミ」
未来機関ということでモノミに視線が集まる。
「ミ、ミナサン……未来機関は決してミナサンを危険な目に合わせるためにこの島に送った訳じゃありまちぇん。ミナサンを守るためにしたことだったんでちゅ……」
オロオロとした様子で両耳を下げながらモノミが弁解した。皆が責めるような目付きで見るものだから必要以上に緊張している。
そんな態度のせいで余計に怪しく見えてしまっていることにモノミは気付きながらも、やはり堂々と構えることはできなかった。
「あ……あちしは、未来機関はミナサンの味方でちゅ。そしてモノクマから裏切り者呼ばわりされてしまっているあちしの仲間も、もちろんミナサンの味方でちゅ。これだけは……どうか信じてくだちゃい」
懇願するように涙を浮かべて訴え掛けるモノミに、一同は気まずげに視線を送り合う。
「……とにかく、今は追及しても仕方がないんだしさ、学園内を見て回ろう? モノクマのことだし、きっといつまでもは待ってくれない……と思うよ」
なかなか動かない皆に七海が社会科見学を促す。
「チッ……やっぱやるしかねーよな」
「なんか不安っすけど、少しだけワクワクもしてるっす。唯吹も見て回るのは賛成っすよ!」
「何があるかわからん。最低でも2人以上で行動するぞ。お前ら、2人組を作れ」
十神の声掛けで、各々仲の良い相手や近くに居る相手と組む。
田中とソニアがお互いを誘おうとしているところを、左右田が何とか間に入って3人組になった。
「狛枝、単独行動は駄目だ。モノミか俺たちと一緒になれ」
1人でさっさと体育館から出ようとした狛枝を十神が呼び止めた。
狛枝は少しの間振り返るも、すぐに無言で扉に向かう。
「全くしょうがない奴め。日向、七海が狛枝に付いてやってくれ」
「うん、わかった」
「えっ。あ……まっ待てよ、七海!」
狛枝以外で一番扉に近かった日向と七海が指名された。狛枝を追いかける七海の後を、あまり乗り気でない日向が続いて走っていく。