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第34章 chapter6 ②社会科見学


「さて、ここからは2人1組で探索をするわけだが、モノクマの目的もこの建物も得体が知れん。妙な物を見つけたり危険な目に遭いそうになったらお互いや近くの者同士で共有したり助け合うようにしろ」
体育館から出ていく狛枝たちを見送りながら十神が皆に言う。
「先生は一足先に希灯さんを探しに行きまちゅが、何かあったらすぐにあちしを呼んでくだちゃいね……! 何か力になれるかもしれまちぇん」
「おう。希灯見つかったらすぐ教えろよ」
「モノクマの言うとった通り無事ならええんじゃがのう」
一同に手を振りながらモノミが出口へ駆けていく。
「ミナサン、気を付けて見て回るんでちゅよー! 遠慮なく先生を頼っていいんでちゅからねー!」
扉が閉まる直前まで生徒達の心配をしているようだった。
「未来機関とかモノミって本当に悪いヤツなのかな? さっきのモノミの言葉を信じたってわけじゃないんだけど、言うこと成すことアタシ達の為にってずっと一貫してるっていうか」
「フン……我等の味方だと言うのならば最大限利用してやるまでよ。あの言葉が偽りでないかどうかも……今回の探索で分かるやもしれん」
何やかやと話し合いながら、ペアで固まりつつ皆もゾロゾロと体育館から出ていく。
「……あれ?」
「どうした。花村」
「おっかしいなぁ……すぐ目の前に罪木さんと澪田さんがいた筈なのに、いつの間にか居なくなっちゃった」
確かに目と鼻の先くらいの距離にいたのに、ほんの一瞬の間に姿が消えてしまった、と花村が言う。
最後に退出した十神に花村が首を傾げてみせた。
「それに、皆ほぼ同じタイミングで出たよね? それにしては通路がやけに静かで……なんだかおかしくない?」
遠くで数人の話し声が聴こえるものの、明らかに人の気配が足りない。
「ふむ……」
何となしに十神が後ろにある体育館に向き直ると、そこには階段があった。
「ええっ? 扉がなくなっちゃってる…!」
花村も気付いたようで驚嘆の声を上げる。
今しがた出てきたはずの体育館の扉は跡形もなく消え、F5のプレートと階段に置き換わっていた。
おそらく、ここから続く廊下も先ほど体育館に入るために通ってきた景色ではなくなっているだろう。
「……やはり、ただの建物ではなさそうだ」
不可解な現象を目の当たりにし、十神は溜め息を吐いた。









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