• テキストサイズ

スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第34章 chapter6 ②社会科見学


「うわ……」
教室を出た先、廊下も様子がおかしかった。
天井のライトのせいだろうか。誰もいない通路を派手な蛍光色に染め上げている。
こんな不気味な場所が希望ヶ峰学園であってたまるか。
居心地の悪い空間から一刻も早く抜け出したい一心で、日向はしんと静まり返る廊下を走り抜けた。
突き当たりまで進み、体育館のプレートが掲げられた両開きの扉を見つけてすぐさまドアノブに手を掛ける。
「………」
中で何が待ち受けているのか。そんなことを考えてしまい、扉を開けるのを躊躇する。
でも、開けないことには始まらない。ここに入らなければいけない。
「……よし」
固い表情で、日向は身構えながら慎重に扉を開いた。
「あっ、日向も来たぞ……!」
入った瞬間、そんな声が聞こえた。
日向が体育館の中央に目を向けると、15人の姿が目に入った。思わず安心した心地で仲間たちの元に駆け寄る。
「お前もさっきのアナウンス聞いてきたのか」
「あ、ああ。皆も……そうなんだな?」
全員モノクマのアナウンスに呼ばれて体育館に来たようだ。
「日向くん。誉稀ちゃんを見なかった?」
「いや、見てない。やっぱり居ないのか……」
「まったく希灯のヤツ、どこ行っちまいやがったんだろうな」
「先生、体育館に来る前に周辺を探したんでちゅが全然見つからなかったでちゅ……無事だといいんでちゅが……」
希灯の姿がない。遺跡に入った時点で既にいなかったが、やはり皆希灯が同じ場所にいないことを心配していた。
「つーかさぁ……どう思うよ? あいつ、ここが希望ヶ峰学園だとか言ってたよな?」
「やっぱりここって希望ヶ峰学園なんすか?!」
「そ、そんなはずないじゃないですか!」
「だよな……。いくらなんでもあり得ねーよな……」
モノクマのアナウンスでの発言に一同は懐疑的だ。
当然の疑念だった。ジャバウォック島に希望ヶ峰学園はないのだから。希望ヶ峰学園がこんな不気味な校舎なはずないのだから。
今いるこの場所が希望ヶ峰学園であると信じようがない。
「やっほー! 懐かしの希望ヶ峰学園に戻ってきた気分はどんな感じー?」
そんな言葉と共にモノクマが現れた。その場の全員がモノクマに目を向ける。
「で、出やがったな……!」
「おい、ここはどこなんだ? 今度は俺達をどこに閉じ込めた?」
/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp