• テキストサイズ

スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第34章 chapter6 ②社会科見学


投げ掛けられた質問にモノクマは震える。
「しょ、衝撃だぜ……希望ヶ峰学園だって言ったばっかなのに……!」
「頑なだな。私たちを島から移動させたとでも言うのか?」
「ひぇぇ……やっ、やっぱりここは希望ヶ峰学園なんですかねぇ……?」
「んな訳ねーだろッ!」
再度ここが希望ヶ峰学園だと言うモノクマに、それでも信じられないと一同はいまだに疑っている。
「モノクマ、嘘はやめなちゃい! 遺跡の中に希望ヶ峰学園があるなんて冗談にも程がありまちゅ!」
「……嘘でも冗談でもないんだよねぇ。だって、ここは間違いなく希望ヶ峰学園だもん。オマエラが通ってた、希望ヶ峰学園の成れの果てだもん……」
少しいじけたような、寂しさの混じった口調でモノクマが言う。
「成れの果て……?」
「前に言わなかったっけ? 残念ながら希望ヶ峰学園は滅んでしまいましたとさ」
いつかのタイミングで教えた話を掘り返す。皆はなんとなく覚えていたようで、数人は驚いた表情になった。
「マ、マジだってのか!?」
「信じられるかい!」
記憶にない数年間の内の出来事だそうだが、そもそも記憶がないということすら本当かどうか分からない。
否定しつつも、モノクマが話す内容に混乱と不安を滲ませる。
「でも滅んで当然だよ……だって、それだけの事をしてきたんだからね」
「ど、どういう意味だ?」
含みのある言い方をしたモノクマに日向が訊く。が、モノクマはそれを無視して肩をすくませた。
「うーん、それにしても期待外れだな。せっかく希望ヶ峰学園に連れてきてやったのに、驚きもしないし懐かしんでもくれないなんて……ま、いいか。別にオマエラの為にやった訳じゃないもんね。オマエラが懐かしく思わなくたって、他の誰かさんは懐かしんでくれてる筈だから!」
モノクマは生徒たちではないどこかを真っ直ぐ見つめた。画面越しに見ているであろう、カレらに向けて。
「……他の誰か?」
聞き返すが、モノクマは答えてくれそうにはなかった。先ほどからの一方的な会話に痺れを切らせて九頭龍が怒鳴る。
「いつまでも訳わかんねー事言ってねーで、そろそろ吐きやがれ! テメーは……オレらをどこに連れてきやがったんだ?」
凄む九頭龍に続けて、ソニアがおずおずとモノクマへ問い掛ける。
「それに希灯さんは一体どこへ……? 希灯さんが居ないのもモノクマさんの仕業ですか?」
/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp