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第34章 chapter6 ②社会科見学


『……ん?。』
遺跡にみんなで入った……はいいものの、一瞬何が起こったのか分からなかった。
視界一面どこを見ても白。眩しく感じてしまうほど白くて、なんとも居心地が悪い。
床にはうっすらと格子状の線が引かれ、それが前後左右見渡す限り続いている。
入ってきたところも出るところもない。とてつもない広さの、何もない空間だった。
いや、それよりももっと重大な異変がある。
『みんなはどこ……?。』
さっきまで一緒にいたはずの彼らがいない。16人全員がだ。
どうしてだろう。遺跡に入った時点で1人ずつ分かれさせられるような仕組みになってたとか?。
『みんなーー!!。どこーー?!!。千秋ちゃーーー!!!。モノミせんせーーー!!。』
力いっぱい叫んで呼びかけてみたけれど、誰の気配もしなかった。
『はぁ……はぁ……。』
一体何なんだこの空間。何のためにある?。何をすればいい?。
遺跡の中なんだろうけど、全然わからない。
『この際、モノクマでも……。』
いいや、縋るべきじゃない。藁よりも質が悪い。
「はーい、呼んだ?」
呼んでないのに来てしまった。
仕方ない。すぐに帰ってくれるわけでもないだろうし、訊くだけ訊いてみよう。
『ねぇモノクマ、ここどこ?。それに他のみんなは?。』
「え? キミが望んでここに来たもんだと思ってたけど違ったの?」
『違うよ。ここはどこ?。』
望んでたとしてもこんな訳わからないところに来れるわけがない。
明らかに異質な雰囲気だし、こんな場所があることすら知らなかった。
「うーん、ここはねぇ……どこなんだろうね。ボクにもいまいち分からないんだよね」
『ええ……モノクマが用意したんじゃないんだ。』
「元々この世界は未来機関がつくったものだしね。ボクはそれを乗っ取っただけだから意図の不明なものの説明はできないよ」
モノクマも辺りをキョロキョロと見回す。左半分の白が空間のせいで乳白色に見える。
「しいて言えば……更地、みたいなもんだね。空間的には島とほぼ変わらないよ。陸や海なんかが何も設置されてない状態って感じ」
『遺跡の中は何も作られてなかったってこと?。』
でもそれじゃあ以前の狛枝くんが言ってたことと繋がらないし、苗木くんたちが私たちを遺跡に誘導しようとした意味も分からなくなってしまう。
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