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第9章 chapter1 ① plot bug
………まぁ、実際あれだよね。
まだ犯行予定までの時間、15分もあるんだよね。
ただ黙って何分も突っ立っとくのって結構暇だし疲れるんだよなぁ。
まぁいいや。ぼーっとしてれば時間も簡単に過ぎてくれるよ。
そんなわけで、きゃいきゃいはしゃいでる彼らでも眺めとこう。
……そう言えば、ここにいるみんなって私よりも1才年上ばっかりなんだっけ?。
プログラムで入学当初の姿になってるけど、みんな背とか高いよなぁ。
男子は180㎝近くがごろごろいるし、女子なんて150㎝台は私しかいない。ヒヨコちゃんも現実世界では相当成長してたから私もいずれは追い抜かれてしまう。
一応私も1年生の頃の姿にしてもらったんだけど、あんまり変化がなかった。特に身長。
ミリ単位でしか変わらない数年前の自分に釈然としない気持ちが込み上げたんだっけな………。
……それにしても賑やかしい。
きっと私がこの状況をこんなにもうるさく、そして微笑ましく思っているのはこの修学旅行の行く末を知っているからだ。
さっきの十神くんとか花村くんのときもそうだけど、やっぱり死んじゃってたはずのみんながまたこうして集まって、笑いあってる姿を見れるのは本当に嬉しい。
とっても懐かしくって、すっごく心強くって。心が満たされるようなこの感じはまるで………。
〈ピピッ〉
そう、まるで電子音のようにピピッと……………「電子音」!?。
音の方向をバッと振り返ると、次の瞬間にはもう黒しか見えなくなった。
わぁわぁキャーキャーと部屋中に叫び声が混ざり合う。
ついに来るべき時が来てしまった。
今回は狛枝くんさえ動かさなければ誰も死なないんだ。
絶対に狛枝くんを止めなければ。
ふいに隣で動く気配が。狛枝くんだ。
『……どっせい!!。』
「うわぁっ」
やっぱり狛枝くんだ。タックルかましてよかった。
私は彼が動いてしまわないように力を込めて抱き締めた。
「誰? 希灯サン?」
『そうだよ。』
「ごめんね、退いてくれないかな」
ここで退いたらダメだな。
なんとかネバろう。
「おいお前ら、何をしている」
十神くんキタ!。
『お願い十神くん、狛枝くんを押さえるの手伝って。』
「いきなりどうしたんだ。何かあったのか?」
『それは明かりがついてから言うよ。』
今ナイフのこと言ったら十神くん死んじゃうもんなぁ。