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第33章 chapter6 ①遺跡の中へ


『えーっと……。たまたま?。』
例によって何も考えてなかったから、また偶然を装うことになった。こんなんで今回も誤魔化しきれるのか?。
『爆弾を探してる最中、倉庫にいたら狛枝くんが入ってきたんだ。運良く物陰にしゃがんでたから見つからなかったみたい。そのまま様子を窺ってたら、何でか自分の体を縄で縛り初めて……それからナイフで自身を切ろうとしてたから慌てて止めに入ったんだ。』
しどろもどろに説明すると、みんなは「ふーん」という煮え切らない相槌を打ちながらも納得してくれた。
過ぎたことだし、あんまり重要なことではないから追及する気もないみたい。私にとっては好都合だけど、不可解な問答でまた怪しさを醸してしまった。
「狛枝のメッセージでついに遺跡に入るためのパスワードが判明した。内容はわざわざ見返すほどではないと思うが……希灯、お前はどうしたい?」
『一応私も観てみようかな。』
ノートパソコンの近くの席に着いて、動画を再生させる。
〈えーっと……このメッセージを見ているのは誰かな?〉
画面に狛枝くんが映る。
始まりは学級裁判の勝者に対する挨拶だった。未来機関の裏切り者か。そうじゃないみんなか。
「裏切り者以外の全員を殺す」という目的のコロシアイと学級裁判が問題なく行われた後である前提のメッセージが流れている。
これは以前では見なかったものだ。
今回は全員生きてて、分からなかったパスワードも手に入った。私は前に進めている……そう実感しながらメッセージを聞いていた。
本題は、なぜ狛枝くんが今回のコロシアイを企てたのか。なぜモノクマが度々自分たちに希望を持たせるような素振りをしていたのか。
裏切り者と他のみんな、どちらにも通じるよう話している。
話題はとうとうネズミー城にあった石板のメッセージのところまで進んだ。
〈……………〉
『……?。ごめん、ちょっと巻き戻すね。』
断りを入れるのはこれで4度目だ。
たまに雑音が入る。狛枝くんの声に重なっていて、肝心なところが聞き取れない。
会話の繋がりから何となく察することはできるけど、少しモヤモヤした。
『ノイズすごいけど、パスワード大丈夫なの?。』
「心配するな。判明したと言っただろう」
懸念して振り返ると、すぐ後ろから十神くんが答えてくれた。
それなら……と画面に向き直る。
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