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第33章 chapter6 ①遺跡の中へ
『……………は。』
朝だ。ああ、イヤな夢だった。
例の夢の続きだろうか。イズルくんについて忘れてしまう内容だった。
妙だな……なんでこうも同じ人物に関する夢ばかり見るんだろう?。しかも今回はいつもと違って、夢の中の自分は曖昧ながらも強烈な不快感と不安を抱いていた。会えなくなる、思い出せなくなるなんて、どことなく不吉で不愉快だ。
漫然に続いていた和やかな幸せから一転して、訳もわからず忘却と混乱を重ねていく空疎な孤独。悪い方向に進んだ夢は、夢のままで終わるんだろうか?。
会ったことない人の夢を何度も見るなんて普通じゃない。偶然に起こるとはどうにも考えづらい。
もしかして誰かがプログラムを介して私に特定の夢を見せている、とか?。……なんてね。仮にそうだとしても意味がわからない。何の影響もない。
私の過去には関係ない。
だけど…………変な感じがする。
謎の喪失感に苛まれながら支度をし、レストランへ向かった。
ロビーの階段を登っていると、何やら屋内が騒がしいことに気が付く。
『おはよう。みんな揃ってどうしたの?。』
テーブルを囲む面々は狛枝くんとモノミちゃんとモノクマ以外の全員だ。朝のレストランだからおかしなことではないはずだけど、どうにも朝食のために集まっているようには見えない。
「希灯か。丁度良い、今から呼びに行こうとしてたんだが手間が省けたな」
レストラン横に外付けされた階段を降りようとしていた十神くんが、私の姿を見て戻ってきた。
テーブルのみんなは1台のノートパソコンを囲んでいる。
『えっ、何それ?。』
「狛枝さんのノートパソコンです。何やら昨日のメッセージの続きを再生できるようだったのでここまで持ってきたのです」
田中さんとハムスターの散歩をしているときに見つけました!とソニアさんが教えてくれた。
「昨日見たメッセージだけど……誉稀ちゃんはそのとき倉庫にいたから知らないんだっけ」
真昼ちゃんが再生終了した画面を指差しながら言う。
「てか希灯おねぇは何で倉庫の中にいたわけ? メッセージ見る前から狛枝が倉庫にいるって知ってたの?」
「そういや変だな。あれはガソリンが切れてからしか再生されないようになってたみてーだし……」
訝しむ視線を向けられる。
気付かれちゃったか。また言い訳するハメになってしまった。