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第31章 chapter5 ④おさらい


「はい、換気終わり。もう出てもいいよ。さっきみたいに乳くりあってたいのならまだ出なくてもいいけどさ」
モノクマが倉庫の隅で身を寄せ合う私と狛枝くんに言う。
『そんなことしてない……。』
終わりかけているのを察した時点で離れたから、見た目がどうあれ心情がどうあれただの助け合いであったと思いたい。
モノクマのおかげで、すっかり煙はなくなった。
けど、焦げたカーテンが吸った水をボタボタと雨垂れのように落とし、床はパネルや割れた消火弾が散乱している。
油断したら転んでケガしそうだと思っていると、狛枝くんが先に進んでカーテンや床の邪魔な物を足で退かして道をつくってくれた。
「希灯サン、床も水浸しだから気を付けてね」
『うん……わかった。』
エスコートしてくれている。いつもならお礼の一つでも言うところだけど、妙に気が進まなかった。狛枝くんが親切にしてくれるのは大方、私が超高校級なのと絶望じゃないってのが確定してるからだ。
狛枝くんの後ろをついて歩くと、入り口から数人入ってくるのが見える。
みんなも換気が終わるまでモノクマに外で待たされてたんだ。
「あ! 誉稀ちゃんと凪斗ちゃんがいるっすよー!」
「どちらも無事か?」
「はわわ……怪我してたらすぐに私に言ってくださいねぇ……!」
みんなに囲まれつつ、倉庫の外に出る。
狛枝くんは少し遅れて終里さんや弐大くんに羽交い締めにされながら出てきた。
全員いるみたいだ。工場の中の爆弾……もとい花火を見つけたタイミングで集められたんだろう。
「誉稀ちゃん、大丈夫?」
『私は大丈夫。みんなも大丈夫だった?。』
「希灯、実は俺達の探していた爆弾は花火だったんだ。狛枝のハッタリだ」
「はっ、ビビらせやがって! 何が島が吹き飛ぶほどの爆弾だよ!」
左右田くんが拘束された狛枝くんを小突きながら怒った。弄ばれたことへの苛立ちと命の危険が去ったことへの安心感が同じくらいあるように思える。
「なぁ、狛枝。さっきビデオメッセージで裏切り者の正体を発表すると言っていたが、それはどうなんだ?」
ペコちゃんが倉庫に来るきっかけになった発言について聞く。
「………………」
「オイ、黙ってねーで何とか言ってみろや」
「……失敗しちゃった」
アハッとあっけらかんに笑いながら狛枝くんが言う。
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