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第31章 chapter5 ④おさらい
朝起きてすぐ、私はホテルを出て5番目の島へ向かった。
近くのモニターから朝のモノクマアナウンスが鳴っている。
今頃、みんなはレストランで狛枝くんから話を聞いている頃だろう。……また以前みたいに終里さんと揉めてたりするのかな。まぁ、人数たくさん居るし何とかなるだろう。
寄り道せずに工場横のグッズ倉庫に入り、室内を見回す。昨日最後に見た通りで変化はない。
よかった。自分が配置したダンボールもそのままだ。
最後にカーテン奥の空間に立って軽くシミュレーションをする。狛枝くんに存在がバレてしまわないか、私から狛枝くんの様子がちゃんと見えそうか。抜け出そうと思ったときにスムーズに出られそうか。
特に問題はなさそうだ。
いそいそとダンボールの山の陰に隠れ、時が来るのを待つことにした。
それから30分もしないうちに狛枝くんがやってきた。
ドアが開く音がしてすぐ、ゴソゴソと物音が聞こえてくる。
ドアが簡単に開かないようにモノクマパネルでつっかえをしつつドミノ状に並べ、最後にカーテンの手前にオイルライターを置いたようだ。そして間もなくMP3の讃美歌がスピーカーから流れ始める。
聴こえてくる音1つひとつが以前の5回目のコロシアイや裁判の記憶を鮮明に思い出させた。
軽い吐き気を堪えながら、カーテンの奥へ進む狛枝くんの足音に耳を傾ける。
私の位置は倉庫の入り口から見て右側の壁に面していて、カーテンの端から奥の空間をダンボールの隙間越しに覗けるようになっている。
しばらくは進行を眺めていよう。
槍のムチ部分を天井の梁に通して、ロープで自らの左手と両足を四つ裂きの要領で縛り、ムチの先端を左手に握らせた。
現在目の前で狛枝くんが槍の下で仰向けになって横たわっている。口にガムテープをし、右手にはナイフ、傍らにはモノクマのヌイグルミがある。
今だ。今でないと血を見ることになる。
緊張して動けなくなっている自分に心の中でそう言い聞かせながら、出るための隙間に足を踏み入れる。
手に持つナイフが狛枝くん自身に向けられるのを確認するや否や、意を決してダンボールの陰から抜け出した。
するとその時積まれたダンボールに左肩がぶつかり大きくよろけながら前に出てしまう。
「………!?」
ダンボールを撒き散らしながら転がるように飛び出てきた私に驚き、狛枝くんは反射的にこちらに目を向けた。