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第31章 chapter5 ④おさらい
狛枝くんはトリックを完成させようと本気で取り組むだろう。それこそ、本当に死ぬ気で。
邪魔に入ろうとしてるのがバレたら当然看過してはもらえない。
正直とても恐い。
こんな狭い倉庫の1番奥で対峙するのはイヤだ。ナイフも槍もある。オイルライターで火事になって、みんなが駆けつけたら消火弾と一緒に毒薬も投げ込まれる。
危険なことばっかり……。でも、確実に止めるなら今立ってるこの場で狛枝くんの凶行を止めるしかなさそう。
少しでも成功するように、今のうちに細工しておかなきゃ。
積み上がったダンボールの位置や高さを調整し、納得のいく状態に仕上げてから倉庫を出た。
『……上手くいきますように。』
願掛けするようにドアを閉め、ホテルに帰ろうと5番目の島から離れた。
結構な時間を掛けてしまったようだ。夕暮れが近付いた黄みがかった景色を眺めながら歩く。
明日は爆弾の移動の告知があって、みんなでそれを探す。私は捜索に加わらず、狛枝くんよりも先に倉庫に忍び込んで待機しなきゃいけない。
夕日になる前の太陽から目を反らしつつトボトボ進み、他に良い案がないかと考えたけど何も思いつかなかった。
溜め息を吐きながら自分のコテージに戻り、明日に備えて早めに床に就いた。