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スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第9章 chapter1 ① plot bug


とりあえず広間に戻ろう。
『みんな、料理の追加だよー。』
入りながら声をかけると、口を食べ物でいっぱいにした終里さんが近づいてきた。
「おほぉ、それぁあたらふぃめひはふぁ! よこふぇ!」
『あはは、何言ってるのかよく分かんないよ。』
手にも別の食べ物を持っているのに、私の持ってきた皿からも掴んで口に放り込む。
丸呑みの勢いで次々と食べていく姿はいつ見ても感心してしまう。
終里さんの興味が他の料理の皿に移った隙に自分の持っていた分をテーブルに置いた。
えっと、確か今回のトリックに使われたのは………。
あ、エアコンだ。
それとアイロンと、卓上ランプのコード。
とにかく停電にならなければいいんだから、エアコンかアイロンを止めよう。
みんなの間をすり抜け、奥のエアコンまで近づく。
『……………。』
………どのボタンを押せばいいのかな?。
予約タイマーを切るんだから、えっと……。
操作がわからなくて何となく後ろを振り返ると、狛枝くんと目が合った。
ずっとこっち見てたのか。
トリック邪魔されそうなのが気になるのはわかるけど、さすがに凝視は怖いよ。
「希灯サン、どうしたの?」
『え、イヤ、えーっとね?。予約を消そうかと思いマシテ………。』
「ん?」
ダメだ。やっぱり消せなさそう。
こうなったらもう1つのエアコンか倉庫のアイロンを……!。
そう思って扉の方へ足を踏み出すと、後ろから逆向きの力が作用して私はその方向に仰け反った。
丁度、散歩中の犬と飼い主の行きたい方向が食い違って、犬のリードが思いっきり「ビーンッ」ってなったときみたいに。
まぁ、要は背後の人が私の腕を掴んで引っ張ったってだけのことなんだけど。
「希灯サンったら次は何処へ行くつもりなのかな? 十神くんの言ったように、今晩ボクらはなるべく一ヵ所にまとまっておくべきなんだ。ひとりで行動すると危ないかもよ……?」
まさかと思いながら振り返ると、そこには笑顔の狛枝くんがいた。
……予想通り狛枝くんだー。
嬉しくない的中だなぁ。
ていうか笑顔がコワい。今、とっても純粋な気持ちで「こっち見んな」って思っちゃった。
『……わかったよ。じゃあ私もパーティーを楽しむとするかな。』
手を離してもらうと、テーブルの上に用意されていたグラスを自分用にひとつ取った。
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