• テキストサイズ

スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第9章 chapter1 ① plot bug







「……さて、これで大体の危険物は押収できたな。あとはこれを誰が見張るかを決めるぞ」
ジュラルミンケースを指差して、十神くんは危険物の見張りを募集した。
「私がやろう」
手を上げたのはペコちゃんだった。
「倉庫があったな。取り敢えず私はあそこで見張っておこうと思う」
「あ、ちょっと待って!」
ケースを持ち上げて早速行こうとするペコちゃんに向かって手を伸ばす誰か。
「えっと、掃除がさ、やっぱ1人じゃ間に合わなかったんだよねぇ……。だからまだ倉庫は汚いままなんだ。見張りをするなら事務室の方がいいんじゃないかな」
やっぱり狛枝くんだ。
本当にやるつもりなんだね。
じゃあ今回もまたテーブルの下に刃物があるってことかな。
どうやって、止めればいいんだろう。
背後でバタンと扉の閉まる音がした。
考えてる間に話はすっかり進んでしまったみたい。
いつの間に七海ちゃんもいなくなってる。
パーティーは始まったようだ。
……とりあえず、残された時間はもう少ないっぽい。



まずは花村くんの様子を確かめよう。
ノックしてから厨房に入ると、身体中が一瞬でいい匂いに包まれた。
『美味しそうだね、花村くん。』
「え? 僕が美味しそうって? じゃあ、今度希灯さんに僕の体を御馳走するね。どんなプレイでも受けつけるよ!」
息を荒くしながらウィンクする花村くんを見たら、少し懐かしく感じた。
「ほらほら、段々と希灯さんの瞳も潤んで………って泣いてるー!?」
え?。
あ、ホントだ。
「ごっ、ごめんよ、そんなに嫌だったのかい? あぁっ、でも嫌がる相手をムリヤリっていうのもまた……!」
『……何でもないよ、気にしないで。あ、そうだ。私にも手伝えることとかない?。』
料理くらいなら持っていけるよ、とさりげなく骨付き肉の皿に手を伸ばす。
「あっ、それはね、まだ完成してないんだ。こっちのお皿がもう出来上がってるから、これだけ持ってって」
『うん、わかった。』
大皿を1枚だけ渡される。
名前は知らないけど、美味しそうな料理だった。
広間へ戻るために廊下に出ると、閉めたドアの向こうからホッとしたような溜め息が聞こえた。
やっぱり花村くんもやらかすつもりらしい。
さて、どうしたものかな。

/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp