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第30章 chapter5 ③爆弾探し
『うん、それだけ。じゃあ頑張ってね。』
「こんな非常事態だ。言われなくても頑張るに決まってんだろーが」
九頭龍くんや他の後半組を見送り、コテージに入る。
今から3時間の待機だ。
時計の針は日付が変わるか変わらないかを示していた。
爆弾が見つからなかった場合は朝6時に1度レストランに集まって報告し合う予定だ。
それまで頑張らなければ。緊張で眠れなくたって身体を横にして目を閉じれば休息になるだろう。
「……ろ……起きろ……起きるんだ!」
何かが途切れてしまった気がした瞬間、誰かに強く揺さぶられた。
いつの間にか入ってきたみたいだ。ドアが開いている。
そこから見える景色は明るく、それだけで空が快晴であることが感じ取れた。
『え……朝?!。』
まだ夜だと思っていた私はショックで身体を勢い良く起こす。
「……集合の時間だ。疲れてるだろうがしっかりしろ」
私を呼びに来てくれたのはペコちゃんだった。
促されるままにレストランへ急ぐ。
「希灯を連れてきたぞ」
『みんな、遅れてごめ………、あ。』
レストランには全員が集まっていた。
爆弾を探し回ってたみんなも、日向くんと左右田くんも。そして、昨日の夕方から行方を眩ましていた狛枝くんも顔を出していた。
そういや、以前の時もこうして爆弾を見つけられないみんなにヒントを与えにレストランに来たんだっけ。
今日がその日か。
横に立つペコちゃんが狛枝くんが居るのを見て少し驚いた顔をしているから、狛枝くんもついさっき来たばかりなんだろう。
「全員集まったね……おはよう、みんな。16人も居るのに爆弾を見つけられなかったり、寝坊したり……キミ達はとってものんびり屋さんなんだね」
「うるさい、何をしに来たんだ?」
十神くんが苛立ちの混じった声で訊く。
「爆弾のタイムリミットは明日の正午ってのはわかってるよね? 早くしないとみんな爆発しちゃうから、急かしに来てあげたよ」
「急げったって……あんた、どこに隠したのよ。まさか遺跡の中じゃないわよね? 入れない場所に隠したなら見つかるわけないでしょ?! そんなの卑怯じゃない!」
疲れきった顔の真昼ちゃんが焦りを滲ませた口調で狛枝くんを非難した。
「おっと、もうわかってた? さすがは超高校級の集まりなだけあって……………いや、一般人でも分かるか」