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第30章 chapter5 ③爆弾探し
頭の回転が早く想像力のある何人かはもう予想がついたみたいで、如何にも落ち着かない様子だ。
「もし狛枝が爆弾を隠したのが遺跡の中だとしたら……」
その言葉にほぼ全員の顔が青ざめる。
「い……嫌ですよぅ! それじゃあ、もう絶対にた、助からないじゃないですかぁあ……っ!!」
「ちょっと何泣き出してんのよビチクソ女! まだ確実に遺跡に隠してあるって決まった訳じゃないでしょ?!」
「じゃが明らかにこれは……遺跡に隠したと言っとるようなもんじゃろう」
「確かに遺跡なら綺麗に筋が通るな。私達が爆弾に手出し出来ないようにするためにパスワードを消したと考えると違和感がない」
パニックに陥ったレストランで、死にたくないと嘆いたり冷静に考察したりと各々反応を見せた。
花火だから別にいいかと思っている私はみんなの混乱具合を少し可哀想に思う。きっとかなりの緊張と不安でストレスフルになっているだろう。
「落ち着け。慌てているだけでは爆弾は見つからない。西園寺の言う通り、まだ遺跡に隠したと決まった訳ではない……俺達がネズミー城の石板のことを知るだろうと想定し、逆手に取って全く別の場所に隠している可能性もある。何処も疎かには出来ないんだ」
十神くんがみんなを宥めるように説明する。
「探さなければいけない範囲も広く、残り時間もそんなに多くないが、総動員で探していたら翌朝には誰も動けなくなってしまう。数時間おきの交代で探すぞ」
隣で七海ちゃんが眠そうに頭を上下させ始めた。もうすっかり夜が更けて私も眠ってしまいたいところだけど、この状況ではゆっくり寝ることなんて叶わないだろう。
「探す時間と休む時間はそれぞれ3時間とする。罪木は日向と左右田を看ていてくれ。あと其処に狛枝が来る可能性もあるから、ある程度応戦出来る奴……辺古山にコテージ及びホテルの巡回を頼もう」
「別に構わない。もしもの時は任せろ」
ペコちゃんがやる気満々に返事をした。ペコちゃんなら狛枝くんに勝てるだろうな。
「前と後で6人ずつだ。まずは先行から決める。行きたい奴は挙手をしろ」
十神くんが手を上げ、他の人にも促す。
手が空いているメンバーで挙げたのは、ヒヨコちゃん以外の全員だった。
「では西園寺は後のチームだな」
「小泉おねぇと同じがいい。ねっ、おねぇー?」
「えっ、あ……まぁね」