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スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第9章 chapter1 ① plot bug


『………ぅ。』
眩しい。
ここは、どこだろう。
確か私は……。
起き上がって、辺りを見回した。
『ここは……私の。』
間違いなく私の使っているコテージだった。
私の"手段"は成功したのかな。
みんなは大丈夫だろうか。
〈キーン、コーン…カーン、コーン〉
ふいに、アナウンスが入る。
〈えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…ただいま午後10時になりました。波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにお休みくださいね。ではでは、いい夢を。グッナイ…〉
そうだ、外で風にあたろう。
まずは少し落ち着こう。
私はコテージから出てプールサイドへ向かった。


プールサイドのイスに座る。
風は少し冷えていて、気持ちが良い。
瞼を閉じて、考えるのをやめて、ただ周りの音だけを耳に入れる。
静かな波の音。
風に吹かれてさざめく草木の音。
誰かの足音。
………ん?。足音?。
「よぉ、希灯」
頭頂部にアンテナを備えたネクタイ姿のあの人の声。
『……日向くん、こんばんは。』
振り返った目の前には、日向くんがいた。
「希灯も今から行くところだよな。一緒に行くか?」
『えっと、行くってどこに……?。』
すると、日向くんは少し驚いた顔で言う。
「どこって……旧館に決まってるだろ。まさか忘れたのか?」
少し可笑しそうに微笑むと、私の手首を掴んでイスから引っ張り起こしてきた。
「ほら、行こうぜ。もう約束の時間になってるんだ」
そのまま手を引かれるまま、私は半ば強制的に旧館に入った。
「遅い。もうすでに他の奴等は来てるぞ」
と言っても、九頭龍はまだだがな。と十神くんが溜め息を吐く。
『十神くん……。』
十神くんだ。懐かしいなぁ。
………ん?。旧館の入口に十神くんってことは。
「パーティーの準備はあらかた出来ている。掃除の方も狛枝がしっかりとやったみたいだ」
あぁ、やっぱりパーティーの夜なのか。
じゃあ私の"手段"は成功したんだな。
とりあえずは一件落着……できない。
よく考えたら今夜が最初の殺人があった日じゃないか。
どうしよう。このままじゃまた十神くんが死んじゃう。
「……希灯、どうかしたのか?」
横の日向くんが顔を覗きこんできた。
『な、何でもない。早く広間に行こうか、みんなが待ってるよ。』
持ち物チェックを済ませると、私は焦りを隠しながら広間へと歩き出した。
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