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第29章 chapter5 ②ネズミー城


『…………。』
ハッと目が覚めた。
いつの間にか気絶してたらしい。
気が付けばどこかの砂浜に漂着していたようで、丸太と一緒に海岸で転がっていた。
全身ずぶ濡れで砂まみれ。おまけに潮のせいで肌も髪も大いに荒れていた。
『……もう真っ暗だ…………。』
周りを見回す。
陽が落ちてすぐの時間帯っぽくて、背後の水平線の辺りが濃い紫に染まっていた。
今夜、左右田くんの作戦が実行されるらしいけど、まだ始まってないといいな……。
砂を払いながら起き上がり、砂浜の外へ出る。
どうやら1番目の島に流れ着いていたようだった。
遠くにホテルの明かりがぼんやり見える。
良かった。移動距離が少なくて済む。
不幸中の幸いだと思いながらホテルに向かう。
海水に浸ってグズグズになったブーツが、歩く度に変な音と水気を出した。
服の替えはあるけど、履き物の替えはあったっけな……?。
とにかく、まずはホテルのロビーの様子を確かめないと………。着替えるのは後だ。
ホテルの入り口の大きな扉を開けコテージの間を通ると、プールサイドに何人も人が立っているのが見えた。
みんなは一様にホテルのロビーを見つめている。
『……みんな、どうしたの?。』
後ろから話しかける。
居たのは真昼ちゃんとヒヨコちゃんと唯吹ちゃんと千秋ちゃん、それから花村くんと九頭龍くんの6人だった。
「あっ、誉稀ちゃん! 今大変なことに……」
「ってか、ビッチャビチャじゃねーっすか?!」
「本当だ! 希灯さんの服が肌に貼り付いて体の線が露になってるだけじゃなく、良い感じに下着が透けてる!」
その場に居る全員が私に注目する。
花村くんの言葉に九頭龍くんが気不味げに目を反らし、花村くんは真昼ちゃんから頭を思いきりしばかれた。
『これは狛枝くんに海に突き落とされたから…………それより、今ホテルで何が起こってるの?。もう作戦始まってた?。』
「うん。誉稀ちゃんがどこに居るのか分からなかったから、私一人で狛枝くんを誘いに行ったの。狛枝くんがホテルに入って数分は上手くいってたんだけど……」
「ドッカーン!っていきなりホテルが爆発したんッスよ!! 唯吹たちびっくりして皆ここまで出て来ちゃったっす」
唯吹ちゃんが爆発の様子を身振り手振りで表現した。
『それで……狛枝くんは?。』
「先に外に出てたソニアと田中が追いかけてったらしい」
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