スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys
第28章 chapter5 ①最後の島
「オメー、何言ってんだ? 今度こそマジでイカレちまったのかよ?」
左右田くんが狛枝くんを指で差しながら煽るけど、狛枝くんは左右田くんを無視して他のみんなに目を向けて声を掛けた。
「さて、ボクはそろそろ行くけど……モノクマに会う事があったら言っておいてほしいんだ。もう……動機なんていらないって…………」
「……え?」
「心配しなくても派手にやるつもりだって言っておいて。どうせ、次が最後になるんだしね……」
言いながら歩き出し、狛枝くんはみんなから離れていく。
「狛枝くん……それってどういう意味?」
「……じゃあね」
千秋ちゃんの問いかけに、狛枝くんは一瞬だけ立ち止まってそう言うと、そのまま屋台通りから立ち去ってしまった。
誰も追わずに物陰に消える背中を見送った後、みんなは不安気に顔を見合わせた。
「まさかとは思うがよ……あいつ……殺るつもりじゃねーだろうな?」
「こ、殺すってのか? 誰をだよ!? 誰を殺すっつーんだよ!?」
冷や汗を浮かべながらも冷静に狛枝くんの言葉の意味を解釈する九頭龍くんに対し、左右田くんは酷く困惑した様子で喚いた。
「あの口ぶりからして……狙いは"裏切り者"みてーだが………」
「1人は分かったって言ってたね。殺すのはもう分かってる方なのか……あるいは両方か……」
「あ……あぶり出すって言ってましたし、まだ分かってない方じゃないですかねぇ……?」
みんなは口々に裏切り者について意見を述べた。
「ですから……そんな人なんていませんっ! だって……わたくし達を陥れるような真似をする方が、わたくし達の中にいるなんて……そんなの絶対に信じられませんっ!」
ソニアさんが必死になって裏切り者の存在を否定する。
狛枝くんから色々酷く言われたのに、意志を曲げずに持論を貫くなんて流石は女王の器……。弱いとか逃げてるとか言われたら普通は自信なくしちゃうものだもんなぁ。
「まぁ、誰を狙ってんのかは別として……あいつが殺しを企んでる可能性は高いんだよな? だったら、もう1度ふん縛るしかねーだろ! 力ずくで阻止する他ねーだろ!」
「応ッ! 何を考えとるんか分からんしのぉ!! 事が起きる前に止めるべきじゃあ!!」
「俺も手伝うぜ、おっさん!」
狛枝くんを捕らえることで盛り上がり始めた現場。すぐ横に座ってた十神くんはあまり乗り気ではないみたいで、少し不満げに様子を眺めていた。