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第28章 chapter5 ①最後の島


レストランじゃ厨房は見えないから、料理がテーブルにあっても誰かが作ったのを置いてくれてるんだろうって自然と思える。
だけどここの場合だと屋台の前に立つと、誰もいないのにいつの間にか用意された料理が出来立てでポツンと置いてあるから不思議な気分になる。
「恐らくレストランと同じシステムじゃあ。モノクマが事前に用意して出しておるんじゃないか?」
「モノクマなら出来るかもな……まぁ旨いし問題ないだろ」
そういうことで落ち着いて、話題はやっと報告会に移った。



「未来機関に関して何かわかったか?」
狛枝くんを除いた16人で4つのテーブルを囲む。
「ビミョーなトコだな……わかったような、わからねーような……」
「大体、どれが信じられる情報なのかもハッキリしないからな」
みんなは新しい情報を掴んだはいいけどイマイチ煮え切らない様子だった。
「ですが……全ての元凶が未来機関なのは、間違いないと思います」
ソニアさんがさっきの冊子を出しながら断言する一方で、九頭龍くんが少し悩んだような顔をした。
「いや……本当にそうなのかよ?」
「………えっ!?」
みんなが驚いて一斉に九頭龍くんを見る。
「な、何言ってんだ……。敵じゃなかったら何だって言うんだよ? 味方だったら、俺らをこの島に閉じ込めたりしねーぞ!」
「それはそうなんだけどよ……。ただ、前からちっと気になってたんだ……モノミは未来機関の手先なんだろ? それは、あいつ自身もほとんど認めてたはずだ。けど、そのモノミはモノクマと反目しあってる。オレらにコロシアイをさせてるモノクマとな……」
終里さんの反論に九頭龍くんは辿々しく答える。
自分の心の内にあった曖昧な疑問を喋ることで少しずつ形にしているようにも思えた。
「反目し合ってるフリだろ?」
「ううん、振りとは思えないよ。あれは完全に嫌い合ってるでしょ」
「なら……敵の敵は味方って事もあるはずだ」
千秋ちゃんが間髪入れずに反目が演技だという考えを否定した。
そうだよ。モノクマは未来機関の敵で、未来機関は君たちの味方なんだ。
……今、未来機関に対する誤解が解ければ、いつ正体がバレても安心なんだけどなぁ。
「モノクマと敵対してるから……モノミは味方だって言うのか?」
「えー? あんな罪木みたいに臭そうなヌイグルミが味方なんてヤダよー」
「ふえぇっ? わ、私みたいに……ですかぁ………?!」
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