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第28章 chapter5 ①最後の島


「あ、誉稀ちゃん……」
千秋ちゃんが倉庫の入り口前に居る私に気が付いて、小さく手を振った。
『みんな一緒に出て来てどうしたの?。』
駆け寄りながら問いかけると、十神くんが質問に答えてくれた。
「今から皆で報告会をする。集合場所は屋台通りだ。ここから出てすぐ、軍事施設とは逆の方向にある。ゆっくり食べながら手に入れた情報を交換し合おう」
ラーメンとか焼き鳥とかあったんだ、と言う十神くんは何とも機嫌が良さそうだ。
「俺は他の場所にいる奴らにも伝えてくるから、お前らは先に行っておけ」
工場から離れた外の大きな道に出た所で、十神くんだけ私達とは反対の方向に歩いていった。





屋台通りにある木で出来た複数人用の長いテーブルやイスが設置されている場所……所謂イートインスペースに座ってみんなで屋台の料理を食べながら待機していると、ぞろぞろと他の人たちも集まってきた。
以前の時は特に利用してないからあんまり気にしなかったけど、屋台には誰も立っていないのに湯気や香ばしい食べ物の匂いがそこら中に漂っている。
多分プログラムかモノクマのどちらかがやってるんだろうな。どちらにしろ誰もいない屋台で出された飲食物なんて気味が悪いから、個人的にはあんまり進んでは食べたくないんだけど……。
そんな事を考えながら全員が集合するのを待っていると、最後に十神くんが1人で入ってきた。
「……やはり狛枝が何処にいるか分からない。仕方ない、1人足りないがこのまま始めるぞ」
屋台から熱々のラーメンを持ってきながら十神くんも席に座る。
「……ん? 持ってきたはいいが、この屋台の物は誰が作ったんだ? クオリティーから言って花村のものではなさそうだが……」
怪訝そうに十神くんはラーメンと屋台を交互に見る。
「でも美味しーっすよ! 白夜ちゃんも食べてみるっす」
「ぼくの腕には劣るけど、この俗っぽさは嫌いじゃないよ」
十神くんは皆も同じように屋台の料理を食べているのを見て安全だと判断したのか割り箸を割って麺を啜った。
「うむ、確かに旨いな。細麺の豚骨か、こってりしているが口の中がベタつかず匂いもキツすぎない。麺の硬さも丁度良い」
満足そうにスープも飲み干しながら十神くんがスラスラ感想を述べた。
「……で、誰が作ったんだ? ここもレストランと同じ感じなのか」
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