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第28章 chapter5 ①最後の島
「わぁ、まさか生クリームが全然狙ってない路線に行っちゃうだなんて………うん、なかなかイケるね! ガチムチの白濁まみれだなんて僕は朝から良いものが見れた! 罪木さんありがとう!!」
布巾を手に厨房から花村くんが小走りで出て来た。
イヤらしい手付きで弐大くんの身体に付いた生クリームを拭おうとしている。
「……朝から何やってんだよ。相変わらず馬鹿ばっかだな」
一連の騒動を横目に、九頭龍くんが溜め息を吐きながら入ってきた。
「まったくだ。食物を粗末にするなど、毒をこの身に受け過ごした過去を持つ俺様への冒涜だ」
「まぁ! 田中さんは毒にも負けないのですね、凄いですわ!」
九頭龍くんの後に田中くんとソニアさんが並んで入ってくる。
仲良しだなぁ、左右田くんが歯軋りしながら見てる。
これでだいぶ集まったな……。あとは日向くんと狛枝くんだけかな。
千秋ちゃんの横に座って、みんなが食べ始めるのを待つ。
「うめぇっ! 相変わらずうめぇっ!!」
1人いち早く食事を始めている終里さんが美味しそうにご飯を頬張っていた。
朝御飯は和食がメインみたい。
お味噌汁の入った大きなお鍋と、炊きたてのお米の入ったおひつがすぐ前にある。
他には煮物と浅漬けと、焼き魚とふわふわの卵焼きとか。
一見素朴だけど、何から何まで良い匂いがした。
ここの厨房って味噌とか糠とかも置いてあったんだなぁ……。当分レパートリーには困りそうにないね。
「おはよう」
『あ、日向くんおはよう。』
少し遅めに来た日向くんが向かい側の席に座った。
「今朝は和食か」
『うん。南国っぽい食事ばっかりだったから、なんだか懐かしいね。』
「そうだな、久し振りだ」
席も段々埋まりだし、いそいそと各自でお椀にお味噌汁や白ご飯をよそいでいく。
私は隣で寝息を立てる千秋ちゃんを揺すり起こした。
『そろそろ食事が始まるよ。起きて千秋ちゃん。』
「んーん………」
突っ伏したまま千秋ちゃんが唸り声で返事をした。
『ご飯と味噌汁ついであげるね、どれくらいがいい?。』
「……普通くらい」
普通くらいか……。よく分かんないから私と同じくらいだけ入れよう。
『いただきまーす。』
「いただきます………」
手を合わせてから箸を取る。
白ご飯だけでもう既に美味しそうなんだよね。フカフカでツヤツヤ。おかずが無くても充分いけそう。