• テキストサイズ

スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第28章 chapter5 ①最後の島


不完全燃焼な雰囲気をすごく感じるけど、気にしないことにした。
「おはよう、まだ少ししか集まってないのか」
階段から十神くんが上がってきた。
『あ、おはよう十神くん。』
「まだ準備中のようだな。手伝ってやろう」
殺風景な食卓を見て、十神くんは厨房の方へ歩いて行く。
「十神くんありがと~、これお願いね!」
奥から花村くんの声がした。まだ料理を作っている途中らしい。
朝から豪勢だなぁ……。
そう思っていると、階段から今度はドタドタと走る複数人分の足音がした。
「今朝は何だ? 肉っぽい匂いがするな!」
「うっひょー!! 毎食一流の料理人の料理が食べられるなんてこれ以上なくテンアゲじゃないっすか!」
終里さんと唯吹ちゃんが入ってきた。遅れて罪木さんと千秋ちゃんと左右田くんが上がってくる。
「ふあぁ……おふぁよう……」
大欠伸をしながら千秋ちゃんはこちらに小さく手を振った。
『おはよー、千秋ちゃん。』
「うん、おやすみ……」
よたよたと席に座って、千秋ちゃんはまた眠り込んでしまった。
また夜更かしかな?。
「はわわ……わ、私も手伝いますぅ」
「えっ本当?! じゃあこれ! 罪木さん専用に生クリーム作っといたから!! これ運んで!!!」
「わっわかりましたぁ……!」
鼻息を荒くしながら花村くんが生クリームのたくさん入ったガラスボウルを手渡し、罪木さんがソレを運ぶ。
もう何が起こるのか容易に想像できる。罪木さんは期待を裏切らない娘だ。
「で、でも生クリームなんて何処に使……っうみゅう!!」
あー、やっぱり転けちゃった。余所見するからだよ。
他人事だと見ていたら、生クリームの入ったボウルは罪木さんの手から抜け出し綺麗な弧を描きながらこっちに向かって飛んできた。
え……まさか私が巻き添え?。
ペシャッと情けない音がした。
「……無ッ! 何じゃこりゃあぁぁぁ!!」
突然私の目の前に現れた弐大くんが、太陽にほえるタイプの刑事みたいな雄叫びを上げながらジャージに付いてしまった生クリームに目を向けた。
どうやら私に生クリームが直撃する寸前に気付かず前を通り過ぎようとしたらしい。タイミングが悪かったね。
「ふゆぅ、ご、ごめんなさぁい……!」
頭を押さえながら縮こまる罪木さん。
/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp