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第25章 chapter4 ③ program break


「おい、希灯……話がある。後でレストランに来い」
『え……あ、うん。何の話?。』
「何でもいい。とにかく、逃げるなよ」
念を押すように十神は言い、そのままホテルの方に帰っていった。
『……「逃げる」って………?。』
微かに嫌な予感を感じ取りながら、次々と4番目の島から出て行こうとする仲間達を見やる。
誰もが、ふとした瞬間に希灯を一瞥してはいそいそと出て行く。
『(……また、「あの目」だ)。』
何かを疑われている、と希灯は嘆息する。
以前の、正体がバレた時の希灯を見る目と、彼らの今の目付きはあまり変わりがなかった。
「あ、……あのっ、希灯、さぁん………!」
落ち込みかけたその時、すぐ近くまで希灯の元に罪木が寄ってきた。
「あの……気分はどうですか? 希灯さんは、その………絶望病だったので、治ったかどうか心配でぇ……」
『うーん、頭がぼんやりしてたことしか覚えてないけど、もう治ったと思うよ。看病してくれてありがとね、罪木さん。』
「そ……そうですか、良かったです………!」
希灯の言葉に微笑む罪木だが、希灯はその顔にある陰を見逃しはしなかった。
「じ、じゃあ私はこれで……」
『あの、罪木さん、私は………。』
そう言って手を伸ばすが、もう遅かった。
『(あぁ…………)。』
罪木も行ってしまい、モノクマ列車の広場には希灯だけが残る。
いつの間にか、モノミとモノクマも何処かに消えていた。
希灯は独りきりで溜め息を吐く。
『(まぁ、仕方がないことだよ。だって私は……)。』
日差しに焼かれながら、希灯はしばらくその場で沈黙を続けた。




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