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第24章 chapter4 ② 少女は夢を見る
「今回のコンセプトは、クローズドサークル・イン・クローズドサークル……。このドッキリハウスは完全密室となっております。そんな密室の館から出る為の条件は、ただ1つ……コロシアイが始まること! オマエラがコロシアイを起こしたら出して上げるよ! にょほほ! 脱出ゲームの始まり始まりー!!」
テンションをハイにして説明するモノクマ。
「………………は?」
日向達は揃って驚愕した。
「な……なな……ななな………なんだよ、それェェェェッ!!」
「オ、オレらがコロシアイを始めるまで……出られねーだと?」
「やっぱり罠だったのかぁ……」
次々と沸き上がる困惑の声に、モノクマは満足した様子で腹を抱えた。
「アーッハッハッハ!! せっかく希灯サンが必死にオマエラに忠告したのにねぇ! それを全く聞き入れずに簡単に騙されたオマエラが悪いんだよ!」
「あいつは知ってたのか……? ドッキリハウスにどんな動機が用意されていたのか」
「さぁ? ボクは他言してないし、知ってるはずないと思うんだけど」
可愛く小首を傾げながらモノクマは言う。
「まさか動機の内容まで細かく指摘されるとは思わなかったね………」
「動機の内容だと……?」
感慨深そうに呟くモノクマの言葉に、十神が聞き返す。
「ほら、列車の乗り場で言ってたじゃん? 『どうせ「出口のない場所にみんなを閉じ込めてコロシアイを起こすまで食事抜き」みたいなことするに決まってる。』ってさ」
「ち、ちょっと待ちなさいよ……じゃあ、あたし達はコロシアイが起きるまで何にも食べられないってこと?!」
「もっちろーん! だってそうしないとオマエラは今度はこの中で仲良く暮らすだけじゃん! そんなの、意味ないじゃん!?」
それを聞いて、ほぼ全員が青ざめた。
「じゃ、ボクが言い忘れたのはそれだけだから。せいぜい頑張ってね、じゃあの~!」
またもや言いたいだけ言ってモノクマは退散してしまった。
「お……おい、どうするよ………」
左右田が怯えを含んだ声で訊く。
「どうしましょうか……」
「このままじゃコロシアイか、全員餓死だぞ……」
じわじわと絶望感がその場にひしめき始める。
若干の諦めムードが彼らを支配しようとした。