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第24章 chapter4 ② 少女は夢を見る
「期待に応えられないようで非常に残念なんだけど……それはボクには治せないんだよね。ってか治せたとしてもボクは治さないよ、だって殺し合いの動機が1つ増えてくれるんだからね!!」
心底愉快そうにモノクマは言った。
「そんな……」
狛枝が悲痛な声を上げる。
「ふん……そんなくだらん理由で弱き者を苦しめるとはな……! 貴様のような下衆は地獄の業火で焼き尽くされるべきだ」
「俺が今すぐ堕としてやんよッ!」
憤り、雄叫びを上げながら終里がモノクマに掴みかかろうとする。
「こら! 学園長への暴力は反対なのだ! ……て言うか、希灯サン具合悪いんだから暴れないの!!」
すかさず止めに入った弐大に羽交い締めにされながら終里が恨めしげにモノクマを睨みつける。
「そ……そうですよ、病人の近くで騒いじゃ駄目ですよぅ……」
「じゃあ、あんたが黙れば? ゲロブタのキョドった声が一番耳障りなんだけど」
「ふゆぅ、すみませぇん……!」
西園寺が罪木を足蹴にする。
「そもそもボクは何で希灯サンが病気にかかったのか確かめに来ただけだからね? なにもオマエラとお喋りするために来たんじゃないんだよ」
「変に手を出したら許さんぞ……」
寝台に乗り上げ希灯の額を撫でるように触れたモノクマ。
辺古山が竹刀袋に手をかけ、竹刀を抜く構えを取った。
「そ、そうだよ! どうせ治すつもりないんだし、モノクマならろくなことしないかもよ!」
「酷いなぁ。心配しなくてもイヤらしい事とかはしないって……」
批判が殺到するなか、モノクマは希灯の体をペタペタ触りながら何やら調べ始めた。
「うーん……何が原因かイマイチよく分からないね……謎な少女だよ。希灯サンはいつからこんなにミステリアスなキャラになったのかなー?」
モノクマが遊ぶように希灯の頬をつまむ。
「おい、必要以上に触れるな」
十神がモノクマに釘をさした。
モノクマは振り返ってからかうように溜め息を吐く。
「はいはい。ちよっとふざけただけだって。でもまぁ、原因は分からないけど、どんな病気なのかは分かったよ」
モノクマはベッドの縁に腰かけた。
「希灯サンの症状は……名付けて「黙り病」ってところかな」
「だんまり病って何っすか?」