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第24章 chapter4 ② 少女は夢を見る
「いらっしゃーい! "ストロベリーハウス"へようこそー!」
イチゴ柄のファンシーな室内でモノクマが日向達を出迎えた。
「ストロベリーハウス? ドッキリハウスじゃないのか……?」
戸惑う彼らにモノクマは言った。
「ドッキリハウスで間違いありませんよ。ストロベリーハウスはドッキリハウスの一部だからね」
「一部じゃと……?」
「今、オマエラがいるのは、3階にある"室内公園"となっております。2階にはリフレッシュに最適なラウンジを始め、5つの客室をどどーんと取り揃えております。客室はグレードによって分かれていて……密封性や防音に優れた"豪華な客室"……防音はイマイチだけど、そこそこのグレードの"普通の客室"……そして、隙間風がなんとも厳しい"粗末な客室"となっております!」
「ちょっと待ってください。客室には何人分のベッドが用意されているのですか? もしシングルだとしたら……客室が5つって足りないんじゃないですか?」
ソニアが低めに挙手し、モノクマに質問を挟む。
「客室は全部シングルだよ」
「何人居ると思ってんだよ……全然足りねーじゃねぇか!」
「まぁ、慌てることはないよ。他のハウスにもまだ客室はあるからね。それでも足りないってんなら2、3人で同じ部屋を使えばいいんじゃないの?」
「……って言うか、何も此処に泊まるわけじゃないんだからそんなに心配しなくていいでしょ」
それを聞いてモノクマは愉快そうに笑った。
「いいや、それはどうかな……?」
「どういうことだ?」
十神が怪訝な表情で訊くが、モノクマは「後で分かるよ」と言うだけで説明はしなかった。
「……という訳で、2階の説明は終わりにして、最後にストロベリーハウスの1階ですが……ここには"ファイナルデッドルーム"という部屋がどどどーんと存在しております。ファイナルデッドルームの使用は個人の自由ですが、効能効果用法を注意した上でご使用くださいね。同じ1階には"イチゴ回廊"という回廊があるのですが、そのイチゴ回廊を抜けた先が……どどどどーんとおっ建つ、世にも奇妙な巨大な塔! "ストロベリータワー"となっておりまーす! ストロベリータワーの内部がどうなっているのかは、ぜひ自分の足で訪ねてみてちょーだい! ……以上、ストロベリーハウスの説明でした」
説明をするだけすると、モノクマはさっさと何処かへ消え去った。