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第23章 chapter4 ① フィジカルな証拠隠滅
「お、やっと来たぜ!」
ジェットコースターの近くまで行くと、そこにいたみんなが私に向かって手を振っていた。
「おーい、早く来いよー! 全員集まらねーと乗れねぇんだからよー!!」
「や、止めろー! 来るな、止まってくれ!! ジェットコースターの傍から逃げてくれぇぇぇ!!」
……理由はどうあれ、とにかくみんなは手を振っていた。
『やぁ、お待たせ。』
「遅ぇぞ、どこほっつき歩いてたんだ!」
『えーっとねぇ……。』
「オラッ! 四の五の言ってねーでとっとと乗るぞ!!」
終里さんにひっつかまれて強制的にジェットコースターに乗せられる。
この後のことを考えると私も乗りたくないんだけどなぁ……。
そうしてモノクマに改悪されたジェットコースターは発進した。
2回目だけどキツイ。本当にこれ人体に掛かる負荷が半端じゃない。
そんな中で途中横に座ってる十神くんに目を向けると、素晴らしいくらいに顔全体のお肉が風の抵抗によって大きく揺れていた。
いやぁ、あれはハイスピードカメラで撮ってもう一度見てみたいなぁ………。
「ひゃー! 楽しかったなぁ!!」
「……し、死ぬかと思った」
「ねー、もう一周しようよぉ!」
「うっひょー!! 唯吹たち、風になってたっすよ!!!」
絶叫系が好きな子と苦手な子と、色々いる。意外と田中くんとかも怖がりだったっぽい。
「オマエラ盛り上がってるとこ悪いんだけど、ボクが渡す約束の物のことを忘れないでよね」
モノクマが黒いファイルを持ってきた。
あぁ、あれは拙い。
「おぉ、そうだ。早く見せてくれ」
日向くんがモノクマの持つファイルに手を伸ばす。
『うおぉぉぉっと!。足が滑っちゃったなァ!!。』
日向くんの手に渡る一瞬前に、スカートが大きく捲れる程のハイキックで私はファイルを蹴り上げた。
「………!?」
まさかの私の行動に、みんなは驚いた反応を見せる。
「あッ、何するんだよ希灯サン!」
蹴られてどこかに飛んでいくファイルを横目にモノクマを見た。
「もうっ、せっかくボクが用意してあげたのにさ。希灯サンってば相変わらずだよね」
『し、知らないよ。足が当たっちゃったんだから仕方ないって。』
後ろのみんなの大半が不満げな顔でこっちを見てる。
その内の何人かは今にも怒鳴りだしそうだった。