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第23章 chapter4 ① フィジカルな証拠隠滅
「うぷぷ……そんなに必死こいてやったって事はさぁ、それってそんなに見られたくなかったって事なのかな?」
『………。』
意地の悪い笑み。モノクマは私にじゃなくて、まるで他のみんなに聞かせるような言い方だった。
「おい、どういうことだ!?」
「い、今のはわざとしたことなのですか?」
予想はしてたけど、仲間から怖い顔で迫られるのって思ってた以上に気分悪いなぁ。
だって、以前にあのファイルを見た時だって「希望ヶ峰学園で行われたコロシアイ学園生活の生き残り」の私はみんなに真実を知られてから明らかに態度を変えられたもん。
『………。』
「オラ! 何とか言えよ、希灯!」
……アレを見られるのと今のこの状況、一体どっちが私にとって良かったのかな?。
「………誉稀ちゃん」
千秋ちゃんの心配混じりな声がみんなの声の中で微かに聞こえた気がした。
『……ごめんね。』
小さく呟いてみた。
それが誰に向けられたものなのかは私にもよく分からなかった。
「……希灯サンがわざとやったんなら、どうして内容が分かったのかが疑問だけど、まぁいいや。どうせオマエラの正体なんて、後で分かる奴には分かっちゃうんだしね!」
そんなことを言うと、スタコラと足早にモノクマは去っていってしまった。
「……は? 何だ今の?」
「複数形だったね……もしかしてボク達の分も入ってるのかな」
「いや、ただ単に裏切り者の2人のことを指しているだけだろう」
みんな、モノクマの残した言葉に疑問を抱いてる。
「ってか、裏切り者のこと言ってたんならモノクマの言い方からしてその1人は………」
みんなの視線が私に集まってきた。
やばい。どっちにしろ今回もバレそう。
「ねー、希灯おねぇ。さっきのは一体何だったわけ? 答えによっては……」
そう言いながらヒヨコちゃんは指をデコピンの構えにした。
『な、何でもないの。ただ足がこう……私の力じゃ抑えきれなくて………?。』
うぅ、自分で言ってて苦しい言い訳だなぁ。
こんなのじゃ絶対みんな信じてくれないよ。
「つまり……貴様の右足に宿りし魔の力が暴れだし、必死に制御しようとした結果が先程の惨事というわけか」
田中くんが不敵に笑いながら私に言った。
『え……あ、うん。まぁ、そんな感じ………?。』