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第23章 chapter4 ① フィジカルな証拠隠滅
『……………。』
朝、ソファーで目が覚めた。
何でソファー?。……あぁ、昨日の夜遅くまで続いたパーティーで疲れて、部屋に戻った瞬間に力尽きたんだっけ。
『……シャワー浴びよ。』
服を脱いで、シャワーの蛇口を捻った。
冷たい水が適度な勢いで出てくる。
朝シャンプーは髪に良くないって話を聞いたことあるけど、まぁ仕方ない。
髪も顔も体も洗って、用意しておいたタオルで拭いた。
新品のタオルは柔らかくて気持ちがいい。
着替えてからタオルで髪を乾かしていると、ふと今朝見た夢が頭にフッと浮かんだ。
誰かと話す夢だったな……。
全体的に真っ黒い人……。
……で、私は何で木に座ってたんだろう?。
変な夢だったなぁ。
〈キーン、コーン……カーン、コーン〉
朝のモノクマアナウンスだ。
よし、そろそろレストランに行こうかな。
私は乾きかけの髪を手櫛でとかしながらコテージを出た。
「おはよう、希灯さん」
『おはよー花村くん。今朝は早いんだね。』
まだ人気のないレストランで、花村くんが1人忙しそうに動き回っていた。
「いやぁ……ここって上げ膳下げ善でしょ? そんなんじゃ僕の腕が鈍っちゃうし、ご飯の味もイマイチだしさぁ。だから今日からは僕が作ることにしたんだ」
花村くんは料理人だからやっぱり作ってもらうよりも、誰かに作ったのを食べてもらう方がいいのかな。
『本当に?。やったぁ、私最近レストランの食事に飽き飽きしてたんだ。』
「うん、僕が腕によりをかけて作るよ! 希灯さんも何かリクエストあったら言ってね」
『ありがとう。じゃあ好きな食べ物を思いついたら教えるね。』
厨房の方からは既に美味しそうな匂いが漂ってる。
あぁ、楽しみだなぁ。
花村くんの料理ならみんなもきっと喜ぶよ。
「飯はどこだぁー!!」
階段を勢いよく駆け上がる音と共に、大きな声がレストラン内に響いた。
『終里さん、おはよう。』
「おっ、希灯じゃねーか。今日の朝飯は一体何だ?! すっげーいい匂いがするぞ!」
よだれを拭いながら終里さんがテーブルの上に並べられた料理に駆け寄る。
「今日から僕が食事を担当することになったんだ。よろしくね、終里さん」
「フガムグフガ……おうっ、よろしくなッ!」
さっそく口いっぱいに詰めた料理を一気に呑み込み、満足げな笑顔で花村くんに言った。