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第23章 chapter4 ① フィジカルな証拠隠滅
『ねぇ、そう言えばイズルくんは何でそんな部屋にいるの?。』
「……先生方から此処に居るようにと言われているからです」
聞き覚えのある、声がした。
『へー、何でだろうね。』
緑の少ない高い木の、太い枝に座っている女の子が窓際に立つ黒いスーツ姿の男の人に向かって、笑いながら聞いた。
窓は、女の子が手を伸ばせばすぐに届くほど近い。
「あなたがそれを知る必要はありません……と先生方は言う筈です。ですがあなたに教えたところで、あなたが何らかの害を及ぼすことは出来ないと僕は思うので教えましょう」
落ち着いた口調で、男の人が言った。
男の人は髪が長く、真っ赤な瞳をしていた。
『え、いいの?。』
「ただし、他言しないということが条件です」
『うん、誰にも言わないと思うから教えて。』
「…………」
『……絶対に言わないから。』
その女の子の撤回で、男の人はつぐんでいた口から大きな溜め息を溢した。
「……いいですか、僕が此処に居る理由は………………」