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第22章 chapter3 ④ 2度目のリスタート


『もう治ったんだって。痛くも痒くもないよ。』
「ありえねーよ、血も大量に出てたし手とか丸焦げだったんだぞ」
確かにほんの数日で重症の人が無傷で帰って来るなんて不自然だな。
『えー……えっと、モノクマの治療がきっと上手だったんだよ。うん、きっとそう。』
「マジか………アイツすげーな」
左右田くんが驚愕した。
「でも、でも、私が一昨日に包帯を換えた時にはまだ大火傷の痕や切り傷が残ってましたよぉ……?」
あ、そうか。罪木さんには見られてたんだ。
『じゃあ罪木さんのおかげでもあるってことだね、さすがは超高校級の保健委員だよね。』
「えぇ……? そんなことないです、わ、私にはそんなこと出来ませぇん」
『まあまあ、そういうことでいいよ。』
よし、これはゴリ押しでいけば何とかなりそう。
「…………希灯」
その時、背後から終里さんの声がして、ガシッと腕を掴まれた。
「………………」
『えーっと、お、終里さん……?。どうしたの?。』
腕を掴んだまま、目を思いっきり近付けて凝視している。
と思ったら、今度は両手で頭を固定された。
『……な、何してるのかなー?。』
何となく怪我の有無を確かめてるのは分かったけど、少し怖いよ。
「………どこも痛まねーのか?」
『うん、痛くないよ。』
「……本当に治ったのか?」
『傷ひとつ残ってないっぽいよ。』
精いっぱい元気さをアピールしたけど、終里さんの表情は暗いまんまだった。
「オメーにあんな大ケガさせちまって………ご、ごめんなっ希灯……巻き込んじまって、本当にごめん…………」
終里さんが両手を合わせて謝った。
『いや、いいよ、気にしないで。それより終里さんは大丈夫だったの?。』
周りから生暖かく見守られてる気がしながらも終里さんに聞いた。
「オレは何ともねーよ……希灯のケガに比べりゃあ、全然何ともねぇ」
『そっか、終里さんが大怪我しなくて良かった。』
そう言って笑い掛けると、終里さんも気が抜けたようにふにゃっと笑う。
「あはは、2人が絶望を乗り越え、希望を手に入れたね」
狛枝くんが嬉しそうに言った。
でもまた何か余計な発言をするかもしれないと思ったけど、狛枝くんもそれ以上は言わず、その場も珍しく良い雰囲気で収まった。



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