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第21章 chapter3 ③ 失敗と失亡
『……………。』
目が覚めたら、病院に居た。
まず自分のコテージじゃないことに疑問を抱いた後に、身体中に巻かれた包帯を見てやっと何があったのかを思い出した。
『痛いなぁ……。』
全身で心臓が脈を打つように、一定のリズムでズキズキと痛みが走る。
死んでたら、どうなってたんだろう……。
やっぱり、私はみんなを守りきれずにリタイアすることになってたのかな?。
『……まぁ、死んでないからいいか。』
………あ、前に「生きてるだけマシ」だなんて言わせないとか思ったのに、まさか私自身が言っちゃうなんてね。
何だか変な感じ。
弐大くんは何を思ってこんなことを言ったんだろうなぁ。
私も弐大くんと同じ理由で言っちゃったんなら、それはそれで良いのかも。
だってそれって、みんなのことを想って言えたってことだろうから……。
ふと、窓の外を見た。
月明かりがキラキラしてる。
真夜中には持って来いの大きな丸い月。
星も多くて、とってもキレイな夜空だった。
そういえば、初めてこのプログラムに入った日の夜も星を眺めたんだっけ。
今見てる空と同じ、満天の星だった。
それからはモノクマのせいもあって忙しくて、夜空なんて全然見てなかった。
空は毎夜輝いていたのにね。
………この傷、いつ治るかなぁ。
右腕をそっと上げて、真っ白な包帯を月明かりに照らした。
早く治らないかな。
早く治さないと私は罪木さんを止められなくなる。
唯吹ちゃんとヒヨコちゃんが殺されてしまう。
だから早く。
早く、治さないと………。
……ガヤガヤとうるさい。
誰だろう。
朝っぱらから勘弁してほしい。
『………?。』
目を開けて起き上がると、廊下の方でバタバタと複数人の足音が聞こえる。
そこで私は気が付いた。
『絶望病………!。』
遂に来てしまったか。
あの足音は倒れてしまった狛枝くんを運び込んだりしてる音だ。
心配になって見に行こうと思ったけど、体が思うように動かない。
ゆっくり足を床に下ろすのだけで精一杯だった。
『………っ。』
痛い。
どこかに患部が触れただけで焼けるような痛みを感じた。
あぁ、タイミング悪いなぁ……。
私はみんなを助けなきゃいけないのに、こんな大怪我して。
迷惑もかけちゃって。
こんなのじゃ、ダメなのにな……。