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第21章 chapter3 ③ 失敗と失亡
「………もう一人、未来機関から監視者を加えさせろだと?」
「はい、何故かいきなり言い出しまして」
「理由は聞いているか?」
「いえ、それが……「確信には至れないから教えられない、皆を混乱させてしまうことになる」と言ったきり、それについては何も話してくれないんです」
「そうか……」
「もし予想していた通りの事態になってしまったら、その時は自分がどうにかするから、と言っていました」
「……彼女をプロジェクトの監視役として参加させるのは構わないが、条件がある」
「それは何ですか?」
「彼女の記憶の一部……カムクラに関する全ての記憶を消すことだ」