第14章 【BL】GW合宿SP!!!!〜synchro③〜
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目が覚めると、白い天井が見えた。
白い清潔なシーツに掛け布団。
朝まであった頭痛はスッキリと消えているようだった。
右手に違和感を感じて視線を動かすと指先を申し訳程度に握って、ベッドに上半身を預けて寝息を立てる黒尾さんがいた。
げっ、、、どういう状況なの、、、これ
練習中に倒れたのはなんとなく覚えてるけど、黒尾さんは何でここにいるんだろうか。
僕を運んでくれたから?
そういえば最後に黒尾さんの声が聞こえた事をふと思い出す。
黒「ん、、、ツッキー、、、」
月「、、、、、、。」
黒「大丈夫か?」
月「、、、、大丈夫じゃないデス。」
黒「俺のせい?」
月「他に何かあります?おかげで寝不足デス。」
黒「俺も!」
月「は?」
黒尾さんもどうやら眠れなかったようで、よく見れば目の下にひどいクマが出来てた。
月「自業自得じゃないですか。」
冷たく突き放してやると黒尾さんはいつもみたいにクククッと喉を鳴らして笑った。
黒「ツッキー、俺の事で頭いっぱいだった?」
月「、、、何が言いたいんですか。」
黒「そうだったら嬉しいと思っただけー。」
なんでこの人はこんな表情をするんだろう。笑っているのにどこか悲しそう。バカみたいに僕にかまって、一喜一憂しちゃって。何がしたいのさ。
自分だって僕のことで頭いっぱいのくせして。
月「黒尾さんは、大丈夫なんですか?」
黒「ん?」
月「眠れなかったんデショ。」
黒「大丈夫じゃねーな。」
そういうと、ギシッとベッドのスプリングが軋んで、黒尾さんは無理やり僕の隣に寝そべった。
デカイ男が二人でベッドに寝てるって、何この図。
月「ちょっと、、」
黒「やべー。ドキドキして死ぬな、これ。」
じゃあしなきゃいいのに。
何でワザワザ自分で自分を追い詰めるのさ。
黒尾さんの顔が僕の顔に近づく。昨日みたいに。
時計の秒針が進む音。
黒尾さんの心臓の音。
僕の呼吸。
一気に音がうるさくなる。
黒「キスしたら怒る?」
月「、、、怒ります。」
黒「ダメ?」
月「、、、、、、、。」