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路地裏の烏~HQ裏夢短編小説~【R18】

第24章 【R18】鎌先靖志 〜warm-up area〜





あの告白騒動から、数ヶ月が経った。

俺と綾瀬は思いの他うまく付き合っていて、当初二口に1週間で絶対振られる!なんて言われたが、彼女はいまこうやって俺の腕に手を絡ませてここにいる。

どうだ二口!!!
これが俺の実力ってヤツだぜ!!!

綾瀬の事は良く知らないまま付き合い始めたが、毎日部活が終わる俺を待っていてくれたり、練習試合に顔を出したりと思いの他律儀で、初めて手を繋いだ時もキスした時も、自分からしてきた癖に、俺よりも顔を赤くして照れている様子に俺は心底心を奪われていた。

授業の成績は良くて、音楽が好きで、制服の靴下は紺のハイソと決めていて、ストロベリーアイスに目がない。数少ない時間で彼女の事を少しずつ知っていくのはとても楽しかった。



そして今日、俺は、初めて彼女の家に行く。


それがどういうことか、、、、

つまりは、そういうことなのか!?



俺は財布の中に入っているコンドームの存在を改めて意識しつつ、彼女と肩を並べて帰り道を歩いていた。












彼女の部屋は、


なんかいい匂いがした。



正直な事を言えば、女子の部屋に来たのは初めてで、通常の女子の部屋がどんなものかはわからないが、綾瀬の部屋は、さすがインテリア科にいるだけあってなんというかオシャレで小綺麗にまとまっていた。

棚にはCDと住宅やデザイン関連の月刊誌のバックナンバーが順番に並べられていて、部屋の真ん中にはガラスのローテーブル、暖色のストライプ柄のカバーがかかったベッドが部屋の角に合わせて配置されていて、「適当に座ってて。」と彼女が言うので、俺は床にスクールバッグを下ろして、テーブルを前にして、ベッドに腰をかけた。



『ヤスくん、麦茶でいい?』


「おお!ありがとな。」


『あと、ヤスくんが好きな最中あったから持ってきた。』


「うまそう!!」



二人で並んでベッドに座ると、急に心臓がドキドキしてきた。部屋にいる彼女は俺が普段見ている彼女と同じはずなのに、なんだか何処を見てもエロく見えて仕方ない。



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