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路地裏の烏~HQ裏夢短編小説~【R18】

第24章 【R18】鎌先靖志 〜warm-up area〜





『私、鎌先先輩が好きです。』






二「、、、う、うそだろ!!!!?」



告白をされたのは初めてだった。それがまさかこんな公開告白だとは思ってもみなかったが、、、。

マネージャーの滑津が連れてきたインテリア科の同級生である綾瀬は、俺をそのクリッとした大きな目で見つめてそう言うから、俺はついうっかりその目に吸い込まれて、気付けば二つ返事で承諾していた。



「あ、、、、はい。」



生まれて初めて彼女が出来た瞬間はあまりにあっけなく、俺はただ呆然とした。それ以上に体育館に居合わせたバレー部の連中も全員目を丸くして、二口に限っては、本気で驚きを隠せない様子だった。



二「ちょっと、鎌先さん!!茅田の事知ってるんですか?」


鎌「え、、、、?いや、、、、初めて見た。」


二「はぁぁ!!?アンタ馬鹿ですか?初めて見た女に告られてOKしちゃうとか、考えてなさすぎっつーか、なんつーか!!!」


茂「ちょ!ちょっと待てよ!お前好きだからOKしたんじゃないのかよ!!!!」


二「本当ですよ!!そんなに童貞捨てたかったんですか!!!?必死すぎて逆にドン引きですよ。」


鎌「んだとコラァ!!二口てめぇ!!!!!」


二「うわー!!童貞が怒ったー!!」




今思えばそれは、あまりに突然すぎる出来事で。
例えるなら、突然来た大型の台風に当然のごとく飛ばされる庭のバケツのように、俺はただ、「はい」と彼女の告白に応じたのだった。

これを一目惚れというのだろうか。

俺が所属している機械科は男だらけのむさ苦しい科で、彼女が所属するインテリア科は唯一うちの高校で女子の方が人数が多い花園のような所で、その中でも彼女は別の科のヤツらからも人気があるのを知ったのは後の話だ。







『ねぇ、ヤスくん、聞いてる?』


俺の右隣を歩く彼女は、俺の制服の裾を掴んで引っ張った。




「おぉ!!わりぃっ!!何?」


『だーかーらー!今日、親いないから、私の家寄って行きませんか?』


「おお、、、!」



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