第12章 集会の時間
理事長室を出ると、なにやら壁にもたれ掛かりながら
腕を組んでいる奴を見つけた。
光「そこでなーにやってんだよ。授業サボッて良いんですかー?
生徒会長の浅野君?」
そう____浅野学秀だ。
浅野「…久しぶりだな。光…まさか、君が女だったなんてね。
あの時始めて気がついたよ。」
光「ハハハ、俺だってまさかあんなところで気付かれるなんて思いも
しなかったぜ。」
今から二ヶ月前、俺はコイツに女だと気付かれた。
_______二ヶ月前
俺は体育の時間になると、生徒会室横の飽き教室で着替えていた。
これまでいつもそうしてきたから、俺は油断して、鍵を閉めわすれていた。
すると運よくそこに、生徒会室と間違えて入ってきたのだ。
俺がちょうど、ワイシャツを脱いだタイミングだった。
そしてそこを通りかかった先生に見つかり、E組行きへ
と言う感じだった。
まぁ、そこは置いといて…
光「何の用だ?授業までサボって…まさか、俺にそんなに
会いたかったのか~?」
俺は少し茶化し気味で言った。
すると、
浅野「フッ、まあそれもあるが…本題は別だ。
父さんに何を言われていたんだ?」
こう、サラッと冗談を乗って返されると照れるんだよなぁ。
光「……」
これは、内容を言うべきなのか?