第12章 集会の時間
A組に戻る、だと?
光「何故、そんな事を…?テストもまだ受けて無いんですけど。
ルール的にもダメだと思うんですが、」
理事長「__君はかなり優秀だからね。E組に居てはもったいない。
それに、E組の君が、好成績を残されては困るんだよ。」
…つまり、E組は常に下位に居なくてはならないし、
E組に落ちても、希望があると思わせない様にしなきゃいけない…てトコか?
ん?じゃあ、赤羽はどうなるんだ?
アイツも成績良いよな…
光「…俺だけA組に戻るんですか?赤羽 業だって成績良いですよね?
俺だけ戻っても、理事長の望む通りにはならないのでは?」
理事長「…君は、私の方針を理解している様だね。…彼は、確かに優秀だが
生活面があまり良くないからね。その点、君はどこを取っても優秀だ。
性別をごまかすなんて事、水に流せるさ…。」
…そう言うことか…だが、
俺はA組に戻るなんて御免だ。E組に居たい。
しかし、どう断るべきか……そうだ。
光「…俺は、自分を偽って、学校ごと騙していました。
この罪は、そんなに軽く無いと思います。だから、俺はE組で卒業まで
この罪を償います。」
どうだ!!これならOKだろ!!
理事長「そうですか。あなたがそう言うなら仕方ありませんね。
…しかし、あなたがA組に戻りたいと望んだ時、いつでも戻れる様に
なっていますからね。」
光「ありがとうございます。」
俺はそのまま、理事長室を出た。
あー!!緊張した!!