第9章 胸の時間
しっかし、美人な先生だよなぁ…
そう思って、新しい先生をぼーっと見ていると
赤羽がこちらを見ていることに気がついた。
光「なんだ?なんか用でもあんのか?」
と、赤羽に聞くと
カルマ「ううん、べつにー。ただ光ちゃんがあの先生に
見惚れてるなーと思って。」
と、そう言ってきた。
見惚れる、だと?俺が!!??
光「まさか…俺、一応女だし。美人だなぁって思ってただけで
俺の方が美人…いや、五分五分ぐらいか?」
そう言うと、赤羽は驚いたという表情をしていた。
カルマ「へぇー、意外。光ちゃんってちゃんと他人が美人とか
認めるんだね。」
光「どういう意味だ、それ。…俺だって、普通に人の見た目ぐらい
褒めるわ。赤羽だって美形な方だろ?けっこうカッコイイと思うぜ?」
そう言うと、赤羽は少し顔を赤くして…
カルマ「もう…本当、敵わないんだけど…」
と、ボソッと呟いていたが、俺には何を言っていたのか
聞こえなかったから、頭を捻らせるばかりだった。