第7章 二択の時間
なんとか顔は赤羽の顔の横にスレスレの位置に落ちたので、
顔面衝突はまぬがれたけど、手足は見事に触手の上に落ちたので
赤羽を押し倒している、みたいな体制になった。
光「わ、悪い赤羽!俺もちょっと、動けなくて…くっ!」
なんとか動こうとしても触手のネバネバには勝てず、俺はもう諦めた。
カルマ「…っ、別に。」
うわっ、やっぱ怒ってんのかな?
殺せんせー「おやおや、カルマ君。赤くなってますねー。中学生らしい
いい反応です。」
と、殺せんせーがニヤニヤしながら赤羽に言っていた。
それに対して赤羽は、
カルマ「煩い、タコ。殺すよ。」
と、怒りを込めた声で殺せんせーに反論していた。
赤羽の表情は見えないが
声はものすごく怒っていたので、俺は黙っている事にした。
殺せんせー「けれど、これでは撃てませんねぇ。ヌルフフフフフフ
…ああ、ちなみに“見捨てる”という選択肢は先生には無い。
いつでも信じて飛び降りてください。」
…いいこと言うじゃん。
やっぱり敵わないな、この先生には。
赤羽は諦めたように、少し笑った。
……………つーかさ、
光「いい加減この体制、どうにかしろよ!殺せんせー!!!」