第6章 カルマの時間
そしてなんだかんだで3人で電車のホームに向かっていた。
カルマ「でさぁ、渚君。聞きたい事あるんだけど
殺せんせーの事ちょっと詳しいって?」
と、赤羽が言った。
そういえば渚って、殺せんせーの弱点をメモってたんだっけ?
渚「…う、うん。まぁちょっと。」
カルマ「あの先生さぁ、タコとか言ったら怒るかな?」
渚「…タコ?うーん、むしろ逆かな。」
確かに、タコって言ってもアイツは動じなそうだな。
渚「自画像タコだし、ゲームの自機もタコらしいし…
この前なんか校庭に穴掘って、“タコつぼ”…っていう一発ギャグやってたし。
先生にとって、ちょっとしたトレードマークらしいよ。」
光「あぁ~、あったなそんなこと。まぁまぁウケてたよな。
ちょっと苦笑いも混じってたけど。」
カルマ「…ふーん。…そ~だ、くだらねー事考えた。」
そう言った赤羽はニヤッと笑った。
イケメンだから様になるな…俺だって負けねーくらい美形だがな!!
渚「……カルマ君、次は何を企んでんの?」
と、渚は聞いた。
まぁ、確かに気になるよな。
カルマ「俺さぁ、嬉しいんだ。ただのモンスターならどうしようと
思ってたけど、案外ちゃんとした先生で。」
と、言う赤羽の顔は少し歪んだ顔だった。
カルマ「ちゃんとした先生を殺せるなんてさ、前の先生は自分で
勝手に死んじゃったからさ。」
そのとき、ちょうど電車が通った。
だから余計に赤羽の表情が怖く思えた。
本当、何考えてんだよ。コイツ……