第6章 カルマの時間
そして6時間目が終わり、今は下校中だ。
俺は少し本屋に寄って行こうと思っていたので、1人で帰っていた。
すると、駅の方に渚がいるのが見えた。
光「おーい、渚ー!」
と、声を掛けたが、渚は気付いていないようだ。
なんかあったのか?
そう思った俺は渚がいる方へ近づいてみると、
渚はD組の奴らに絡まれていた。
D組生徒「うっわ最悪。マジ死んでもE組落ちたくねーわ。」
と、言う声が聞こえて、
さすがにこの言葉にはムカついた。
俺は何か言い返そうとして、さらに近づいた時、
ガシャッという音がした。
その音の正体は…
カルマ「えー、死んでも嫌なんだ。
…じゃ、今死ぬ?」
そう、赤羽がD組の生徒に向けて言った時に、飽き瓶を
壁に叩きつけた音だった。
D組生徒「あっ、赤羽!!」
D組生徒「うわぁっ!」
と、その音にビビったのか、D組生徒は逃げていった。
おお…赤羽、いいとこあるな!
カルマ「あはは、殺るわけないじゃん。」
渚「…カルマ君。」
カルマ「ずっと良い玩具があるのに、また停学とかなるヒマ無いし。」
…玩具、か。赤羽はゲーム感覚で暗殺してるんだな。
カルマ「ってかさ、光ちゃんも出て来なよ。
そこにいるの、最初からわかってたから。」
渚「え!?光?」
わぁお…さすが赤羽、俺がいるのも見えてたワケか。
光「いや~俺がさっきの奴らに何か言い返そうと思ったんだが、
先に赤羽が出たからな。そっちに行くタイミングが見つからねーからさ。」
赤羽「あはは、そういうコトね?」
渚「でも本校舎の生徒に光が女だって知られたらマズイんじゃない?
光は問題起こしてE組に来た事になってるんでしょ?」
赤羽「へー、そうなんだ。」
光「そういえば、そうだな。」
まったく気づかなかった!!