第38章 親愛の時間
〜前原side〜
鷹岡に殴られた場所が痛いが、正直それどころじゃない。
今の状況をザッと説明すると、磯貝と高瀬が俺を運んでくれて
そしてそのまま磯貝は授業に戻り、高瀬は俺の手当てをしてくれる
らしい。
つまり、俺は今...保健室で好きな女と2人きり...
やべぇ、これはかなり理性との戦いになりそうだ。
光「じゃあ、服脱いで。」
前原「はぁ!?」
光「なに驚いてんだよ?殴られたのって腹だろ?脱がねーと
手当てできねぇぞ。」
思わず脱ぐって言葉に反応してしまう...意識し過ぎなのバレるだろ。
いや、コイツは鈍いし大丈夫かもな。
なんて思いながら体操服を脱いだ。
光「...へぇーけっこう引き締まってるな。鍛えてんの?」
と、聞いてくる高瀬。
ジロジロ見られてる事によって、また緊張が増す。
前原「まあ、モテるためには必要な事だし?っつーかこの教室にいたら
嫌でも鍛えられるだろ。」
緊張を隠して、いつも通りの態度で答えた。
光「まあ...そうだよな。でもイイ身体してるな。」
なんて少し微笑みながら言った。
あぁもうなんでコイツこんなに色気あるんだよ!?